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「マンガでわかるアフィリエイト」(あびるやすみつ著)を読みました。

「マンガでわかるアフィリエイト」(あびるやすみつ著)を読みました。

こんにちは。コワーキングスペース7Fの運営代表者の星野邦敏です。

日本アフィリエイト協議会で監査役を務めている阿比留康光(あびるやすみつ)さんが「マンガでわかるアフィリエイト」という本を出版されたということで、自分でAmazonで買って読みました。今はコワーキングスペース7Fの所蔵になっているので、コワーキングスペース7Fの本棚に置いてあります。置いてある本棚一覧はリブライズから見ることができます。
コワーキングスペース7F – リブライズ

阿比留康光さんとは、アフィリエイト関係のイベントでお会いしたり、私も日本アフィリエイト協議会の理事だったりするので、そういった縁で本が出版されることは伺っていて、読ませていただきました。
正会員リスト | 日本アフィリエイト協議会

「マンガでわかるアフィリエイト」(あびるやすみつ著)を読みました。
 

Amazonの著者について
あびるやすみつ
日本アフィリエイト協議会監査役。1973年生まれ。福岡県出身。ゲームメーカー、Webデザイナーを経て、2003年に独立。2004年にAbiStudio.com株式会社を設立し、社長に就任。アフィリエイトの創世記からアフィリエイターとして活躍する。
著書に『アフィリエイトでめざせ!月収100万円』『アフィリエイトの真実とノウハウ』(共に秀和システム刊)がある。

目次
第1章 アフィリエイトってそもそもなんなの?
 第1話 平凡な主婦でも空き時間に稼ぐ方法ってあるの?
 第2話 成果を上げるにはどうしたらいいの?
 第3話 誰のアドバイスを信じればいいの?
 第4話 無料ブログでいいの?
第2章 アフィリエイトなら楽して稼げるの?
 第1話 誰でもできる楽な方法ってないの?
 第2話 ツールでページを量産したら簡単に儲かるの?
 第3話 プロに依頼すれば手堅いの?
 第4話 情報起業なら簡単に儲かるの?
第3章 アフィリエイトなら大儲けできるの?
 第1話 テレビに出ているお金持ちってやっぱりすごいの?
 第2話 儲かる情報は高くても買うべきなの?
 第3話 超高額アフィリエイトは儲かるの?
 第4話 セルフブランディングってアフィリエイトに大切なの?
第4章 サイト運営を効率化する事はできないの?
 第1話 APIって難しい本を理解しないと使えないの?
 第2話 サイトを自動更新するにはどうしたらいいの?
 第3話 分からないことは誰に聞けばいいの?
 第4話 どうやってサイトを宣伝すればいいの?
第5章 作者はどうやってアフィリエイトで成功できたの?
 第1話 なんでアフィリエイトをはじめたの?
 第2話 アフィリエイトのノウハウはビジネスにも活きるの?
 第3話 法人化した時にどんな壁があったの?
 第4話 アフィリエイトの魅力って何?

私も以前に、
WordCamp Tokyo 2011に参加すると、きっとある良いこと。 | WordPress(ワードプレス)コミュニティ
で書いた通りなのですが、
今はコワーキングスペースの運営業務や、WordPress関係の制作・講演・執筆などの活動にも関わっていますが、もともとは、20代半ばに入院中にホームページの制作を(当時はホームページ・ビルダーを使ってでしたが)覚えて、その後に税理士法人でサラリーマンをしていた時に、趣味でホームページを運営していたら偶然にもマネタイズ手段を知って収益が増えてしまったので、株式会社コミュニティコムという会社を設立して、法人化して今に至っています。
ということで、私もアフィリエイトを初めて導入してから、もうすぐ10年くらいになるのですが、今でも会社として継続できています。
私はもともとのキッカケとしては偶然に収益化できたので、アフィリエイト関係の書籍もあまり読んだことが無いですし、そういう関連のセミナーや塾のようなものにも、楽天リンクシェアさんやA8さんやバリューコマースさんなどのアフィリエイト仲介業者であるASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)公式で主催するセミナーや勉強会以外は参加したことが無いので、こういった関連の本をあまり読まないこともあり、個人的には新鮮でした。
読んだ感想を、各章ごとに、以下に書きたいと思います。

 

第1章 アフィリエイトってそもそもなんなの?

第1章 アフィリエイトってそもそもなんなの?
1章では、そもそもアフィリエイトって何かについて書かれていました。主婦の人がお小遣い稼ぎ的なところからスタートする感じの漫画でしたが、自分のWebサイトやWebサービスをマネタイズして法人化したり、ブログを書き続けて独立する人も、私の周りにはたくさんいるので、まずは無料で簡単に始められますよ、ということを描いているように思いました。
ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)が主催するイベントに参加すると、広告主と繋がれたり、知り合いも増えて、インプットも増えるので、確かにオススメだと思いました。
また、独自ドメインは取得した方が良いと書かれていて、私もそう思います。個人的には、アフィリエイトを行うには、独自ドメイン+レンタルサーバーでWordPressを入れて運営、が一番やりやすいように感じています。
あと、アフィリエイトは、自分でWebサイトやWebサービスを作って収益化を図るという点で、「事業」であると書かれていました。これはその通りだと思いました。知り合う人で、ごく稀に収益化できないと言う人がいて、自分の周りにはそう言う人が少ないので不思議でならなかったのですが、事業であるのだから、収益化できるかどうかは自分次第で、気軽に始められる分、その辺りの理解の無い人は収益化は難しいのかなと思いました。

 

第2章 アフィリエイトなら楽して稼げるの?
第3章 アフィリエイトなら大儲けできるの?

第2章 アフィリエイトなら楽して稼げるの?
自動でページを生成するツールや、情報商材や、アフィリエイト関係の塾について、それらでは成果が上がりづらいことや、国民生活センターや消費生活センターにトラブルや被害として報告があることについて書かれていました。
私はこれらについて関わったことが無く、10年近くやってこれたのですが、そもそも、本当にそれらで稼げるとしたら、販売などせずに自分だけのノウハウとして内製化すると思いますし、そもそも、インターネット上で情報や技術が画一化された時点で、その情報や技術で稼ぐのは困難なはずで、そういったことを考えると、これらでは稼ぎづらいことは想像できそうですが、やはりアフィリエイトで初めての収入になる取っ掛かりが分からず、取り組んでしまう人がいるのかなと推測しました。
事業であると考えて取り組めば、それらの判断も全て自己責任とは個人的には思うのですが、最近は行政への相談も多いようです。そういったトラブルや被害への喚起をしている章だと思いました。
この役割が必要であるとするならば、アフィリエイトの仲介業者であるASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)の社内の人間が公式にアフィリエイターに教育をすべきかなとは思います。なぜなら、アフィリエイト仲介業者は、その多くが広告主から月々の固定手数料として4万円と売れた分の30%を手数料としてもらっているわけで、アフィリエイターの成果が増えれば会社の売上も上がるので、ASPとアフィリエイターとは方向性が一致するからです。(例えば、1件売れたら1000円のアフィリエイト報酬が入る案件では、ASPは300円の手数料を得ていて、広告主は1件あたり1300円をASPに支払っています。)
最近は、例えば、楽天リンクシェアさんでアフィリエイター向けの無料講座が行われていたりしますが、
イベント情報:アフィリエイトはリンクシェア
初めての人では、ASP公式のセミナーと、情報商材やアフィリエイト関係の塾との、違いが分かりづらいと思います。ASPが、法人媒体だけでなく個人媒体にも焦点を当てる形で頑張れば、アフィリエイト業界も健全になり、より売上や市場規模が拡大すると思っています。
第2章、第3章で、これら注意喚起的な内容に多くのページ数を割いていたので、個人的には違和感がありましたが、それだけ大きな話題や問題になっているのかなと感じました。

 

第4章 サイト運営を効率化する事はできないの?

第4章 サイト運営を効率化する事はできないの?
WebAPIについて書かれていました。
WebAPIとは、詳しくは検索などするとたくさんの情報が出てくると思いますが、一言で言うと、プログラムを覚えてサイトを自動化してWebサービスを作ることです。
WebAPIとアフィリエイトは連携できるので、それで収益化を図る方法のイメージについて、漫画になっていました。
具体的な実装方法については、実は、私も以下の本を書いていますので、自分の書いた本ではありますが、「WordPressプラグイン & WebAPI 活用ガイドブック」をオススメしておきます。最近はWebAPIのみで作ったWebサービスは検索エンジン的に重複コンテンツと看做されやすく、検索で上位に来ることが難しい場合も多いと思います。
従って、Webサービスとして取り組むならWordPressと連携させたりして、オリジナルコンテンツも入れられる形でのWebサービスが良いかと思います。または、スマートフォンアプリと連携させて、データベースとしてWebAPIを使う等の方法も有効かなと思います。

第1章が、自分達が良いと思った商品のレビューをブログに書いてアフィリエイトを行う方法について書かれているのに対して、第4章ではWebAPIとアフィリエイトを連携させたWebサービスとしての収益化方法について書かれていました。
アフィリエイトで収益化を図る場合にも、ブロガーとして自分でコンテンツを書き続けることでアフィリエイト収益を得る人と、プログラマー寄りでWebサービスを作ることでアフィリエイト収益を得る人といますので、この章では後者について、そのイメージが書かれていました。
私はブロガーというよりはWeb制作側でのアフィリエイト収益が多いので、とても共感ができるのですが、この方法にはまず自分のWeb制作スキルやプログラミングスキルを高める必要があるので、敷居は高いかもしれないです。あびるさんはPerlでプログラムを書くことが多いようですが、私はPHPとPHPに基づくオープンソースCMSであるWordPressが多いです。
まずは、一言に「アフィリエイト」「アフィリエイター」と言っても、そのアフィリエイターのタイプは複数あるということが分かる章だと思いました。

 

第5章 作者はどうやってアフィリエイトで成功できたの?

第5章 作者はどうやってアフィリエイトで成功できたの?

第5章 作者はどうやってアフィリエイトで成功できたの?

第5章 作者はどうやってアフィリエイトで成功できたの?

「やればいいじゃん!やったらいいよ!」と書かれていました。
私も、WordPressのイベントやIT関係のイベントに、スタッフをしたり、スピーカーとして登壇したり、一参加者として出席したり、しますが、もともと自分のWebサイト運営から起業に至ったので、いわゆるWebサイトを請負制作をしている人で自分のWebサイトを持っていない人が多い、ということに、始め驚かされました。また、自分のWebサイトもブログも持っていないのにIT関係のコンサルをしている人とかもいて、始めとても驚きました。
あびるさんも本の最後に、

多くのウェブ制作のプロがアフィリエイターを「下」に見ているようですが、「稼ぐサイトの1つも作れないで何がプロやねん」というのが私の考えです。

と書かれています。私もそのように感じています。
Web制作を生業にしている人がアフィリエイト業界に参入すれば成功しやすいと思うのですが、請負で制作業もしつつ、自分で収益となるWebサイトやサービスの運営もしている人は、少ないように思います。個人的には、もったいないなと思いつつ、請負制作側の人達に話してもピンと来ていそうな人は少ないように感じていまして、そうであるうちは、私は安泰だなと思ったりしています。

 

星野の「マンガでわかるアフィリエイト」(あびるやすみつ著)を読んだ感想のまとめ

「マンガでわかるアフィリエイト」(あびるやすみつ著)は、1時間くらいで全部読めました。この読んだ感想のレビュー記事を書いている時間の方が長く掛かったくらいです。
世の中、やるか・やらないか、なので、もしアフィリエイトをやるなら、すぐに読める本なので、読んだら良いかなと思います。
Web制作の勉強中の人も、作ったWebサイトのPV(ページビュー)が1日100PVより10000PVの方がやる気になるのと同じで、1日100円の収益より10000円の収益の方が、数字としてもおそらくモチベーションになって、より勉強にもなるのではないかと思いました。
そのイメージ作りができる本だと思います。

自分でWebサイトを作って収益化するというのは、要は、一人でテレビや雑誌のようなメディアを作って収益化するイメージなので、テレビの視聴率や雑誌の発行部数が多い方が広告収益に繋がりやすいイメージはピンと来ると思うのですが、これがインターネットになると突然分からなくなる人も多いようです。こういう人が最初の取っ掛かりとしてイメージを持つのに良い本だと思いました。

また、第2章と第3章で多くのページ数を割いて、国民生活センターや消費生活センターにトラブルや被害として報告がある内容について、触れています。
私は運良く全て独学から10年近く生き残ってこれましたので、それらトラブルや被害に関わることが無かったのですが、アフィリエイトに限らず、初めに、どこからインプットとして情報を得て、誰と関わるかで、実際に長期的にアフィリエイトで収益化を維持できるかが変わってくるように、色々な人達との交流の中で今振り返ってみれば思います。
その点では、中長期的に残れる発想を得るには良いかなと思いました。

Amazonでの「マンガでわかるアフィリエイト」(あびるやすみつ著)の商品紹介でも以下のように書かれています。

ベテランアフィリエイターにして日本アフィリエイト協議会理事の著者が、正統派アフィリエイトのやり方を、マンガ仕立てでやさしく解説!
初心者が騙されがちな詐欺まがいの行為についての注意点もしっかり書かれているので、安心して「長期間安定して稼ぎ続けられる」アフィリエイトを始められます。

アフィリエイトは、自社の商品が売れた分だけ報酬を支払ったり、資料請求があった分だけ報酬を支払うという形で、何かのアクションに対して報酬を支払うという、成果報酬型広告モデルです。
従って、広告主としては、テレビCMや電車のつり革広告のようなブランディング効果は少ないかもしれませんが、テレビCMや電車のつり革広告の広告費用が成果の測定が難しい固定費である一方で、アフィリエイトのような成果報酬型広告は売れた分だけ支払えば良いという変動費の販売促進費として捉えることができるはずです。

ビジネスモデルとしては、まともなはずなのに、日本では「アフィリエイト」と聞くと、良い印象を持たない人も多いと思います。それは、それだけ国民生活センターや消費生活センターにトラブルや被害が報告されてマスメディアにもたまに取り上げられているからだと思います。
これらの印象の改善は、個人的には、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)が、前述した通りで、しっかりと対応すれば解決できる気もするのですが、そうなっていない現状も感じます。

そういった現状の中で、あびるさんの本は、アフィリエイト業界の現状の課題を知りつつ、これから始める人がイメージを持つのに良い本だと思いました。

あと、自分でWebサイトやWebサービスやアプリを作ったとして、収益化するマネタイズ方法は、アフィリエイトのような成果報酬型広告だけではありません。
その他にも、
・Google AdSenseのようなクリック報酬型広告
・PVが多かったりニッチなサイトだと企業から声の掛かる機会の多い、1カ月バナー掲載で10万円のような純広告
・企業や代理店から直接打診を受けて、商品やサービスなどのタイアップ記事を書くことで1記事10万円のような形で得られる、コンテンツ広告
・Google PlayやiTunesなどのプラットフォームに自分のアプリやサービスを出すことによるマネタイズ
・自社サービスの一部を有料化することによるマネタイズ
など、色々とあると思います。

「マンガでわかるアフィリエイト」(あびるやすみつ著)は、アフィリエイトに特化した本なので、それらマネタイズ方法については、他の本やサイトやブログを参考にしたり、イベントや勉強会に参加したりすると、インプットが増えて、結果、アウトプットの量も増えると思います。

また、「マンガでわかるアフィリエイト」(あびるやすみつ著)は、あくまでアフィリエイトのイメージを持つための本ということで、具体的なサイト制作方法などには触れていないので、それらについても同様に、他の本やサイトやブログを参考にしたり、イベントや勉強会に参加したりすると、インプットが増えて、結果、アウトプットの量も増えると思います。

それらについては、年明けに、
WP-D | Web – Developer Dictionary Discussion
の方で、ブログ記事を書いてみたいと思います。

ということで、7000文字を超えて取り留めもなくなってしまいましたが、「マンガでわかるアフィリエイト」(あびるやすみつ著)を読んだ感想でした。「マンガでわかるアフィリエイト」(あびるやすみつ著)はKindleなどの電子書籍は無いようなので、興味のある人は、書店やAmazonや楽天ブックスで買うと良いと思います。あと、コワーキングスペース7Fの本棚に置いてあります。

以上は、私個人の感想なので、他の人が書いた感想やレビューは、あびるさんの作った特設まとめページがあるようですので、そちらをご覧ください。
【書籍】マンガでわかるアフィリエイト : 漫画の入門書