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貨幣の豆博士になれるかも!? 大人も子どもも楽しめる造幣さいたま博物館

はじめまして。先月より大宮経済新聞の新ライターとなりました、MIEです。
街のいろいろな話題をお届けしたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

今回は、2016年10月3日にオープンした造幣さいたま博物館を取材してきました。

取材記事はこちらです。
造幣さいたま博物館が開館2カ月 工場見学や珍しい貨幣・勲章の展示も -大宮経済新聞

 

貴重な展示物や最新技術のつまった記念貨幣まで、充実した展示内容

普段何気なく使っているお金、そのお金の中でも貨幣にスポットライトを当てているのがこの博物館。もともとは池袋にあった造幣局東京支局にありましたが、今回、床面積がなんと2倍になって、このさいたま市に引越ししてきました。さすが、オープンしたてとあって、中はひろびろとして居心地のよい空間です。併設している工場では、さいたま支局が実際に製造している貨幣の製造工程を見学できます。
この博物館の魅力は何といっても、貨幣の歴史から最新技術までを知ることができる、ということでしょう。価値のある展示物がたくさんあり、リピーターがいるというのもうなずけます。子供たちの社会科見学にも役立ちそうです!

クイズやパズルを楽しめるコーナー

受付をすませて、階段を上ると、博物館の入り口前へ。ここは、手に取って楽しめるパズルや、お金に関するクイズができる機械、お金の選別機など、子供たちが楽しめるものが用意されています。中でもぜひ自分の硬貨を入れてみてほしいのが「コイン君」。入れた硬貨をいろいろな角度から診断して、最後に「健康です」や「働きすぎです」と診断してくれます。もちろん入れたお金はちゃんと戻ってきます。


お金に込められた精密な技術力に驚き!

博物館の中に入ると、まずは造幣局の沿革や貨幣の歴史を説明するコーナーが。続いて、実際の製造工程についての説明と、製造工程でできた金属の板を貨幣の大きさに合わせて切り抜いたものなどが展示されています。500円玉の側面にある「斜めキザ」についての解説もあり、この技術は世界的にも例がなく、偽造防止に一役買うすごい技術だそうです!

 

次は勲章や褒章がずらりと並んでいるコーナーへ。残念ながらここでは写真を撮ることができませんが、ベテラン中のベテランが精魂込めて作った美しい勲章は、芸術品といってもいいほど。

国宝などを題材にした美しい七宝焼きの章牌(しょうはい)などもあり、見ていてあきません。1964年の東京、1972年の札幌、1998年の長野と、日本で開催されたオリンピックの金銀銅メダルも見ることができます。

 

「美しい」という言葉が似合うプルーフ貨幣、歴史ファンなら必見の古銭も!

「プルーフ貨幣」という、特殊な技術で表面を磨きあげた記念貨幣がこちら。キティちゃんやドラえもんなどのキャラクターものから、新幹線の開業50周年を記念したものなどがあります。地方自治法施行60周年を記念して造られた各都道府県のプルーフ貨幣には、偉人や特産物、風景などが描かれていて、知っているものを探すのも楽しいかもしれませんね。

歴史好きな人におすすめしたいのが、古銭のコーナー。和同開珎や、豊臣秀吉時代の大判、武田の甲州金など、貴重なものも多数ありました!

造幣局では、日本の貨幣だけでなく、外国の記念貨幣や一般貨幣も製造しているそうです。それだけ優れた技術が世界に認められているということでしょうね。外国の貨幣も展示されていましたが、個人的には、左右から見る方向によっておじさん・おばさんに見えるコインがおもしろかったです。どこにあるかは、ぜひ探してみてくださいね!

詳しく解説してくれるガイドツアーもおすすめ!

博物館と連絡通路でつながっている工場では、ガラス張りになっている見学通路から自由に見学が可能。プルーフ貨幣の製造工程をはじめ、ひとつひとつ手作りで行っている勲章の製造工程までも間近に見ることができます。

博物館も工場も自由に見学することができますが、時間がある人は、ぜひガイドツアーに参加してみてください。ガイドさんが丁寧に、へぇ~と思うことも解説してくれるので、終わった頃には豆知識がいろいろ増えているかも!?ガイドツアーは予約制ですが、空きがある時は対応もしてくれるそうなので、受付に声をかけてみてくださいね。

博物館と工場の概要や開館情報は、こちらで確認できます。

工場見学(さいたま支局)

博物館見学(さいたま支局)