鉄道博物館に取材に行ってきました!

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鉄道のまち大宮にある国内最大級の鉄道博物館

こんにちは!
大宮駅東口でコワーキングスペース7F(ナナエフ)を運営する株式会社コミュニティコムによる地域メディア媒体「大宮経済新聞・浦和経済新聞」の新米ライターのりえです。

今回は、埼玉新都市交通 ニューシャトルの「鉄道博物館駅」直結の鉄道博物館へ取材に訪れました。本編記事ではご紹介しきれなかったエピソードなどを「編集後記」としてご紹介します。

大宮経済新聞の記事はこちらです。
大宮鉄道博物館企画展「鉄道と制服」 明治時代の制服など10着展示
https://omiya.keizai.biz/headline/1716/

通称「てっぱく」と呼ばれる鉄道博物館は、数年前に大型リニューアルをしてますます見所が満載になっています。市内の幼稚園・保育園、小学生たちは一度は遠足などでも訪れる施設ですが、私も数年前までは年間パスポートを購入して毎週のように(今は小学生となった息子と)訪れていたヘビーユーザーでした。

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この日は開館前に初めて裏口から入館し、まずは営業担当の及川善彦さんにご案内いただき、目的である「鉄道と制服」の展覧会会場である2階のギャラリーへと向かいました。久しぶりに訪れた「てっぱく」でしたが、やはり鉄道はなんだかわくわくしますね。

会場に入ると、まず目に入ってくるのは1872(明治5)年の鉄道開業当初の様子が描かれた風景の絵と、その時に日本で初めて制定された鉄道の制服のイラストです。とても時代の雰囲気が伝わってきて興味を惹かれました。

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鉄道開業まで日本ではお寺の「鐘」で時刻を知らせていたのが、鉄道が走ることにより「時間の概念」が導入されました。それまで同じ乗り物に身分の違う者が乗り合わせることがなかったのを、お金を支払えば誰でも乗車できるようになり、「身分制度」が撤廃されたということでした。

今はあたり前になっている「時間の概念」や「身分制度がないこと」ですが、それらは鉄道によってもたらされた大きな革命だったのだと歴史を感じさせられました。驚いたのは、1969(明治2)年に鉄道を導入すると決定されてからわずか3年で鉄道が開業されたということです。当時はすさまじい勢いで「文明開化」の波が訪れていたんですね。

制服に付いた剣帯と肩章の意味

こちらの展覧会の企画をした学芸員の及川健一さんにもお話を伺うことができました。貴重な資料を丁寧に説明いただき、じっくり拝見した中でも印象的だったのが、1909(明治42)年の制服の展示です。当時の制服には剣を身に着けるための剣帯と肩章が付いており、そのままVIPにも会見できる最上位の制服であり礼装だったそうです。

映画の中の世界のようですが、鉄道はに各国の要人も乗車されていたのだということがその制服からわかり、その時代の「空気感」を感じられてとても興味深いものでした。

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その後、戦時下に入ると制服は簡易なものになったり金属のボタンが木になったりと、物資の調達が困難となりました。その中でも制服を着た職員たちが鉄道を運行し続けていたことを知り、その時代の方々の苦労に胸が締め付けられました。戦後になると、新しい時代の幕開けを感じさせられる「開襟」の制服になり、その時代を制服が物語ることを感じさせられます。「つばめガール」「はとガール」という車内販売の女性の制服も展示されており、帽子についた「つばめ」と「鳩」のモチーフのブローチがとても可愛かったです。

新館3階には常設展示も

2018年にオープンした新館の3階には、歴史ステーションという制服も含めたこれまでの鉄道の歴史がいつでも見られる展示スペースもあります。今回こちらも初めて訪れましたが、非常に見やすく展示されていて、鉄道の実物のような派手さはないもののかなり見ごたえのある展示になっていました。

本当に見どころ満載の「てっぱく」ですが、メインの全国最大級の鉄道車両展示はもちろんのこと、屋上にあがると、新幹線と在来線と埼玉新都市交通ニューシャトルや、貨物などまでが走行しているのを一堂にみることができます。これは、全国的にみても非常に珍しいのだそうです。上下の新幹線がここを通過する時刻も書かれています。

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この日屋上にあがったタイミングで、新幹線とニューシャトルが並走してきました!普段は取材の方も20分くらい待つこともあるとかで、これは運が良かったそうです。

以上、天気も良く良い展示もみることができた鉄道博物館の取材後記でした。


コワーキングスペース7F(ナナエフ)のある大宮駅からニューシャトルに乗り1駅で鉄道博物館駅に着きます。駅直結なので雨にも濡れません。かなり充実した施設なので、大人も充分楽しめます。半日ほど時間があればぜひ訪れてみてください。