40周年を迎えた「与野七福神パレード」を取材しました!

こんにちは。大宮駅東口でコワーキングスペース7F(ナナエフ)を運営する株式会社コミュニティコムによる地域メディア媒体「大宮経済新聞・浦和経済新聞」のライター・丸山と申します。
今回は毎年1月3日に埼玉県さいたま市中央区で開催され、今年40周年を迎えた「与野七福神パレード」を取材しました。
本編記事ではご紹介しきれなかった与野七福神の歴史や当日の様子、インタビューを「編集後記」としてご紹介いたします。
大宮経済新聞の記事はこちらです。
さいたまの「与野七福神仮装パレード」が40周年 七福神巡り開運祈る
与野七福神とは?
七福神めぐりが出来る地域は埼玉県内に秩父や川越などいくつか存在します。実際に回った経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回取材した与野七福神はさいたま市唯一の七福神であり、中央区民による本格的な仮装パレードが毎年開催されているのが大きな特徴です。
その歴史は1985(昭和60)年の埼京線開通と共に幕を開けました。埼京線の北与野・与野本町・南与野の3駅が開設される事が決定し、新たな観光名所を作り地域を盛り上げるべく実施されたのが七福神めぐりと仮装行列でした。以来40年にわたって与野の人々の生活に根ざし親しまれています。

年代を問わず愛され続ける感謝と喜び
実行委員会会長を務める岩﨑さんにお話を伺いました。「このパレードが始まった40年前は公務員として携わっていました。ご縁があって実行委員会に参加し会長となり10年。多くの関係者や参加者に支えられてここまで続けてこられた事、若い世代も興味を持ってくれている事がとてもありがたいです。」とお話くださる優しい笑顔からは与野七福神への深い愛情と共に重ねてきた年月の深みを感じ取る事が出来ました。

今年の七福神はどんな方々?
本編では野村あおいさんと福田将也さんのインタビューをお伝えいたしましたが、他の七福神の方々にもお話を伺う事が出来ましたのでご紹介いたします。
行武善晴さん(大黒天)「近所でパレードをずっと見守ってきて、おめでたいイベントに参加してみたいと試しに応募してみました」と穏やかな笑顔で参加のきっかけを教えてくださいました。
矢島昭男さん(恵比須神)「家族みんな楽しみにしてくれているから持ち前の明るさでパレードを盛り上げたい」との意気込み通り、パレード中は見物人にも明るく声を掛けて福を多くの人へ届けようと努めていらっしゃいました。
宮下真美さん(弁財天)還暦の記念にふるさとである与野の一大イベント参加を決めたとの事。緊張しつつも終始にこやかな笑顔でパレードを楽しんでいらっしゃるのが伝わってきました。
宮崎咲子さん(寿老人)「家に七福神がいるから何があっても大丈夫!と家族も七福神を楽しんでいます。他の役にも挑戦してみたいです」と4回目の参加ならではの落ち着いた雰囲気でお話くださいました。
林賢次さん(布袋尊)布袋尊役は布袋尊を祀る円福寺から代々選出されていて、林さんは5回目の参加だそう。「布袋尊は七福神の中で唯一実在した人物であり、神様になりきって福をもたらす事が出来るのはありがたく光栄な気持ちです」と教えてくださいました。
パレードの舞台裏
では、当日パレードが始まるまでどのように準備が進んでいったのか舞台裏をご紹介いたします。
朝8時。拠点となる上町氷川神社では実行委員会の岩﨑会長をはじめ役員の方々が集まり準備が始まっていました。衣装や小道具たちが役ごとに整然と並べられ、今年袖を通す主たちを待ちます。
9時。今年の七福神役を担う方々が続々と集合し、順番にメイクや着付けを済ませていきます。緊張している方や落ち着いて本を読んでいる方、お知り合いと談笑される方など順番を待つ表情は様々です。衣装は間近で見ても細部まで作りこまれていて、とても本格的でした。


10時45分。出発式にて岩﨑会長から無事に40周年を迎えられた喜びと運営委員会をはじめ仮装参加者への感謝の気持ちが伝えられた後、パレードの成功を願って乾杯と記念撮影を行い全員で気持ちを一つにしました。

いざ出発
11時30分。上町氷川神社で参拝とお祓いをして3時間に及ぶパレードへいよいよ出発です。緊張した面持ちの七福神の皆さんを先導する方々にもお話を伺いました。
先達の加藤福寿さん・矢吹友男さんのお2人は去年に続き2度目の参加です。ずっと近くで見守ってきたパレードにいざ参加してみると見える景色や感じ方の新鮮さに驚き、すぐに翌年の先達役を予約しておくほど思い入れが強くなったそうです。「色々な知り合いから見たよと声を掛けられると照れくさいんだよね」とはにかむ眼差しには伝統を繋ぎパレードを盛り上げたいという熱い思いを感じ取りました。

上峰囃子連の皆さんはコロナ禍以前はずっとパレードを先導しており、今回は40周年記念という事で5年ぶりに参加が決まったそうです。「真冬の寒さでの演奏は大変な面も多いけれど、縁深いイベントの40周年に参加出来てうれしい」と話してくださいました。パレードのルートで七福神の到着を待っていると、近付いてくるお囃子の生演奏ならではの臨場感に見物の方々の気分が上がっていく様子を感じ取る事が出来ました。

40年の伝統を未来へ繋ぐ
今回さまざまな立場の方のお話を伺い、地元与野への深い愛着と与野民である事への誇りを胸に、役割は違えどパレードを盛り上げて伝統を繋いでいこうといった共通の思いで皆さんが参加なさっている事を実感しました。コロナ禍以降さいたま市は県外からの転入者も増加していますよね。古くから地域に根ざし愛され続けている伝統が新たな発見として多くの方へ伝わり、この先も長く受け継がれていく様子を私も見守っていければうれしいなと思います。
来年のお正月はぜひ「与野七福神パレード」と「与野七福神めぐり」で新年の開運を祈り、晴れやかな気持ちで1年のスタートを切ってみませんか♪
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