行列の絶えないイタリアンカフェ。大宮・氷川参道の「mani e mano」 1周年を取材しました!

こんにちは。
大宮駅東口でコワーキングスペース7F(ナナエフ)を運営する株式会社コミュニティコムによる地域メディア媒体「大宮経済新聞・浦和経済新聞」のライター・矢島です。

日本最長の参道ともいわれる大宮氷川参道には、近年、気になるお店が続々とオープンしています。今回取材した「mani e mano」もその一つ。参道の路面から少し目線が上がった「中2階」ともいえる場所から見えるのは、季節ごとに表情を変える参道の木々。そして目の前には大宮図書館が臨める、抜群のロケーションです。

この「mani e mano」、オープンからわずか1年のうちに、すっかり大人気店に。ランチタイムは行列が絶えず、週末のディナーは予約で満席が当たり前。大宮経済新聞の取材でお話を伺ううちに、人々を惹きつけるその理由が見えてきました。

2025年1月25日に1周年を迎えた「mani e mano」の横顔を、本編記事ではご紹介しきれなかったエピソードを交えながら「編集後記」としてご紹介します。

大宮経済新聞の記事はこちらです。

大宮・氷川参道のイタリアンカフェ「マニ・エ・マーノ」が1周年
https://omiya.keizai.biz/headline/1938/

お客さまからの「ありがとう」が溢れる毎日

カウンター内には、小さなお客さまからプレゼントされたイラストが

「お帰りになるお客さまをお見送りすると、本当に多くのお客さまが階段を下りながら振り返って、『おいしかったです、また来ます!』と声をかけてくださるんですよね。その笑顔や一言に、私、毎回感動してしまって……!」

――にっこり語ってくださったのは、店主の妻で、ホールとデザート調理を担当する薬師神陽子さん。そんな陽子さんのお話に、店主の昌樹さんはこう続けます。

「本当に驚くのが、お食事後のお客さまからInstagramのDMで届くメッセージの量です。『あの料理がおいしかったです』とか、『お話ができて楽しかったです』とか。飲食業界に20年以上携わっていますが、こういう経験はこの店をオープンするまでありませんでした」。

お客さまと接することの多い陽子さん曰く、「半年前に○○で見て、やっと来店できました!」「SNSで見たあのメニューが楽しみで……」と、お客さまから個人的な気持ちやエピソードを伝えられることもとても多いのだとか。

カーテンの奥には、実はエレベーターが。階段が負担になるご高齢者や子連れの場合は、こちらを案内することもあるという。

SNSなどで誰かにアピールするのではなく、1対1でわざわざ思いを伝えたくなる――その理由はどこにあるのだろう?と考えていると、昌樹さんはこんなことをお話してくれました。

「お客さまが多くなると、料理の作り手側も接客担当も、どうしても流れ作業になりがちなものです。でも、この店では、そういうことをしたくなかった。――その点、妻は、いつでもどのお客さまに対しても、いい意味で接客を変えていないんですよね。慌ただしくなりがちなランチも、ゆったり過ごす方が多いディナーも、常にハートフルに接客してくれています。お客さまのこともものすごく覚えているようですよ。何度目の来店かとか、前回どんなものを召し上がったかとか」。

「接客」に留まらない「一人ひとりとのコミュニケーション」が、お客さまとの個人的な会話につながり、お店への感想やフィードバックを引き出していく――それは厨房に立つ昌樹さんの大きな励みにもなっているとのこと。

すると陽子さんは、「確かに、どんなに混雑していても、対応が立て込んでいても、ランチもディナーも必ずお客さまをお見送りするのはマイルールにしています。……ルールというか、そうしたくて私がしているんですけどね(笑)。お一人あたりに関われる時間が少ないときも、わずかなタイミングで耳を傾けたいし、お客さまとお話したいんです。でも、やっぱり私一人だと気づききれなくて、夫の目線に助けられることも多いんですよ。『小さなお子様連れだけど、この辛めのスパイスを使っても大丈夫?』とか。一人でたくさんのオーダーを抱えて厨房に立っているのに、お客さまのことをよく見てるなあって、いつも感心します(笑)」と、笑顔でお二人のやりとりを教えてくれました。

お客さまの内側にある思いを、程よい距離感で、でも積極的に汲み取ろうとするお二人の姿勢。そんな空気に安心して、お客さまもついつい心の内を言葉にして届けたくなるのかしれません。

「喜びで、ふと泣きそうになる」――幸せな1年

オープンから1年で、地元に愛される人気店となった「mani e mano」。

「1年前の今日(取材は1月22日)は、ちょうどプレオープンの日だったんですよね。オープン準備から今日まで、本当にバタバタで。オープンしたことが、本当に昨日のことみたい!それくらい、猛ダッシュで駆け抜けた1年でした」と陽子さん。

それでも確実に感謝と思い出が積み重なった366日を思いながら、昌樹さんと陽子さんは1周年の準備を重ねたといいます。

1周年当日の1/25~26の2日間は、限定メニューを用意したほか、お客さまとの1年間を見守ってくれていた店内装飾のドライフラワーを、小さな束にしておすそ分けしたり……(※1)

ステッカーやドリップバッグの配布も(※2)。

※1、2・・・いずれも限定数のため、配布を終了していることがございます。


結婚前から20年以上にわたって二人で描いてきた夢を形にした、このお店での日々。

「どうしよう……と心細くなった日も、二人で迷った瞬間もありました。でも、お客さまのあたたかさのおかげで、まずは1年続けることができました。テーブルから聞こえてくる『おいしい!』の声を聞くたびに、カウンターの中にいる夫に届けたい!と思うし、お店のあちこちから笑い声が聞こえてくるたびに、『こういう場所にしたかったんだよね』って、私たちの思いが形になった現実を噛みしめています。お店の中を行き来しながら、私、今もしょっちゅう、うれしくて泣きそうになっているんです(笑)」――そう話す陽子さん。

その言葉は、「夢が叶った」という完了形ではなく、お二人の思いを詰め込んだお店がこれからも豊かに育っていく予感を抱かせてくれるものでした。

お店の目の前にある図書館に向かう前後に立ち寄る方も

ランチもディナーも、ティータイムも。誰かと過ごす方々に加え、女性だけではなく、男性のおひとりさまも多いといいます。

「予約を承っていないランチタイムは特にお待たせしてしまうことも多いのですが、最近は行列でお待ちいただくのではなく、順番がきたらお電話でお呼び出しするようなスタイルにしています。目の前に図書館もあるので、本を読みながら連絡を待ってくださる方も。参道も気持ちがいいので、お店にいらっしゃるときには、ぜひ周辺の環境も楽しんでいただけたらうれしいです」

大宮駅からもさいたま新都心駅からも、徒歩13分ほど。コワーキングスペース7F(ナナエフ)でのお仕事の前後や、図書館での調べもののついでに、「mani e mano」でぜひ素敵な息抜きを。

mani e mano
さいたま市大宮区浅間町2-47-2chene氷川参道2F
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