選挙をもっと身近な存在へ変えていく「さいたまこども選挙ワークショップ」を取材してきました

hanasiai

 こんにちは。大宮駅東口でコワーキングスペース7F(ナナエフ)を運営する株式会社コミュニティコムによる地域メディア媒体「大宮経済新聞・浦和経済新聞」のライター・丸山と申します。

 2025年3月15日に「路地裏ガレージマーケット」で開催された「第2回さいたまこども選挙ワークショップ」を取材してきました。記事でご紹介しきれなかった子どもたちの様子やこども選挙について編集後記としてご紹介します。

大宮経済新聞の記事はこちらです。

さいたまで「こども選挙ワークショップ」 小学生が候補者への質問考える(大宮経済新聞)

https://omiya.keizai.biz/headline/1963/

「こども選挙」とは?

 20年前に有名アイドルグループが歌った曲で「選挙の日は家族で投票行って外食する」という歌詞がありましたね。外食したかは別として、親御さんと投票所に行って何やら緊張感のある雰囲気の中で紙に名前を書いて銀色のボックスに入れるのを見守った経験が、選挙に関する一番古い記憶という方も多いのではと思います。子どもが抱く「選挙=堅苦しくて難しそう」というイメージを和らげるようなプロジェクトが「こども選挙」です。


  「こども選挙」は選挙権を有するもっと前の年齢から選挙と自分の生活を結び付けて皆で街の未来を考えられるようにと2022年に茅ヶ崎市で発足しました。さいたま市では2023年春の統一地方選挙から活動を開始しました。その際は南第6区のみを対象として模擬選挙を実施しましたが、今年2025年5月25日に投開票が行われるさいたま市長選挙では規模を市内全10区に拡大してこども専用の模擬投票所を設置する予定とのこと。実際の選挙で使用される物と同じ記載台と投票箱を使って模擬投票できるとあって、選挙の流れや雰囲気を味わいつつ自分で考えて票を投じる難しさや面白さを感じられる絶好の機会ですよね。

子どもたちや親御さんの反応は?

 今回のワークショップは2回構成となっていて、初回にあたる2月に開催された第1回では「子ども達が考えるさいたま市の好きなところと直してほしいところ」について深掘りしていきました。学校や公園、地域のお店などについて子ども達が日々の生活の中で感じていることを言語化してさいたま市のイメージを再認識する内容となりました。3月に開催された第2回では、各自考えてきた候補者への質問を6人グループで取りまとめを行いました。円になって真剣な表情で意見を交わし合う姿がとても印象的でした。

 今回のワークショップに参加した親御さん達にも参加の経緯や感想を伺ってみました。
 小学4年生と小学2年生の息子さん達と参加した北区在住の30代女性は、「元々は上の子が社会の授業が好きなこともあり、親子ともに選挙や社会について学ぶきっかけになればと参加しました。前回のワークショップでは下の子は授業内容にゲームを取り入れてほしいなど自分主体で要望を考えていたが、社会の一員として皆の為になる事を考えたり教えるきっかけになりました。テーマが難しく心配でしたが、2人とも楽しんで参加していて驚きました。」とワークショップを通しての息子さんの成長を教えてくれました。


 小学3年生の息子さんと参加した北区30代男性は、「息子には色んなことに興味をもってほしいと思い、日頃からジャンルを問わず市内のイベントやワークショップに参加しています。一見難しそうな内容でもチャレンジさせてみると意外と楽しんでくれるところに子どもの可能性の広さを感じています。今回のワークショップを終えて息子は5月の模擬選挙にもぜひ参加したいと言っていて、また1つ息子の将来に役立つ経験をさせてあげられたようで親としてもうれしいです。」と話していました。

talk

街の未来をみんなで考えよう

 どうやって候補者から1人を選ぶのか、選挙が自分の生活にどんな関わりがあるのか、私が選挙は他人事ではないと理解できたのはお恥ずかしながら30代になってからでした。「なんだか難しそう」と候補者の公約を調べなかったり「自分の意見なんてちっぽけだから…」と権利を放棄してしまっていました。そんな反省を踏まえ子どもたちから見たさいたま市はどんな街なのか、どんな事を改善してほしいと思っているのか、選挙や市政についてどんなイメージを持っているのか、子どもならではの素直な視点に映るさいたま市を教えてもらうのはとても貴重な経験でした。


 今回の取材で「こども選挙」について知り、政治は難しいことではなく自分や皆の生活をより良くしていく為に大切なことだと、子どもの頃から捉えられるようになる有効な取り組みだと思いました。この取り組みがさらに広まって、若い世代も選挙や政治をもっと自分事として考えられるようになっていけば良いなと感じています。


大宮経済新聞浦和経済新聞はコワーキングスペース7F(ナナエフ)・貸会議室6F(ロクエフ)シェアオフィス6F(ロクエフ)を運営する株式会社コミュニティコムが運営する地域のインターネットニュースメディアです。イベントやお店の情報、お祭りやスポーツ、地元ならではの話題など「地域のハッピーニュース」を専属記者が取材し記事を書き、平日 1 本ネット配信しています。

大宮経済新聞
https://omiya.keizai.biz/

浦和経済新聞
https://urawa.keizai.biz/

貸会議室6F(ロクエフ)
https://office6f.com/

シェアオフィス6F(ロクエフ)
https://office6f.jp/

株式会社コミュニティコム
https://www.communitycom.jp/