T.T彩たま所属のプロ卓球選手が市内の小中学生100名に指導!卓球教室を取材してきました

 こんにちは。

 大宮駅東口でコワーキングスペース7F(ナナエフ)を運営する株式会社コミュニティコムによる地域メディア媒体「大宮経済新聞・浦和経済新聞」のライター・コバヤシと申します。
 2025年6月15日、サイデン化学アリーナで開催された「埼玉トヨペットプレゼンツT.T彩たま卓球教室」を取材してきました。さいたま市内の小中学生100人が参加して大盛況だった同イベントについて、記事でご紹介しきれなかったインタビューやイベントの様子を編集後記としてご紹介します。

浦和経済新聞掲載の記事はこちらです。

プロ卓球チーム「T.T彩たま」、さいたまで卓球教室 小中学生100人参加
https://urawa.keizai.biz/headline/983/

T.T彩たまとは

 皆さんは「T.T彩たま」というプロの卓球チームをご存じでしょうか?私は「Tリーグ」という卓球リーグが存在していることだけは知っていましたが、リーグに何チームが所属していて、どれくらいの選手がいて、どこでいつ開催されているのか……などは全く知りませんでした。そんな状態の私に事前に広報さんからレクチャーいただき、当日取材をしてきました。

 そもそも「Tリーグ」は、2018年に設立された卓球リーグ。「プロ選手」として卓球だけで食べていける人は一握りだそうで、いわゆるデュアルキャリアとして活躍している選手が多いんだとか。個人的には卓球するだけでお金をもらうことができる時点でとても凄いと思うので、卓球で大なり小なりお金をもらっている人はプロと考えて良いと思っています。これは他のスポーツでもスポーツでなくても同様に、そう考えています。

 そんなTリーグで、2025シーズンに優勝したのが「T.T彩たま」。参入から7年で優勝は初だったとのことで、本当におめでたいタイミングで取材ができました。

100人の参加者にレクチャーする様子

 卓球教室当日は、入った瞬間に「ピン・ポン」の心地よい音が体育館中に響き渡り、MCがマイクを片手に司会進行をしている形。埼玉大学の卓球部の学生もスタッフとして参加しており、産学連携・地域密着度具合を早くも感じることができました。

実際に使用されているラケットとピンポン球

 卓球教室に参加したのは小・中学生100人で、小学生が70人、中学生が30人。参加料は1,000円。事前申し込みの段階で定員数をオーバーしたため、抽選で参加者を決めたとのことでした。参加した中学1年の男子生徒の親御さんに「どうやってこのイベントを知ったか」と聞くと「ママ友から聞いて、卓球を始めたばかりの息子も楽しめるかなと思って申し込みました。抽選に当たって、今日も楽しそうに卓球をしていてよかったです」と笑顔で語ってくれました。親御さんのあとに中学1年の男子生徒に話を聞こうとすると「俺、インタビューとか苦手なんだよ」と苦笑い。親御さんは「普段はすごくお喋りなのに。これから高校入試の面接とかもあるのよ、そういうのどうするのよ」と。非常に微笑ましい姿も見られ、童心に返る思いでした。

プロ選手がマンツーマンで指導する場面も

100人の参加者に指導をした、2人のプロ卓球選手

 卓球イベントには「T.T彩たま」に所属する2人のプロ選手が出席。デモンストレーションから子どもたちの相手まで2時間みっちり対応する形でした。そもそもこの2人を紹介します。

有延大夢(ありのぶ・たいむ)選手

 1人は有延大夢(ありのぶ・たいむ)選手。福岡県出身の30歳で、なんと昨シーズンの優秀選手賞(MVP)に選出された選手です。2024シーズンまで「琉球アスティーダ」という沖縄のチームに所属していましたが、昨年から「T.T彩たま」に移籍。そして優勝を決める決勝では古巣「琉球アスティーダ」と対戦し勝利して「T.T彩たま」を初優勝に導くというスターっぷりを発揮したそうです。

有延大夢(ありのぶ・たいむ)選手

曽根翔(そね・かける)選手

 もう1人は曽根翔(そね・かける)選手。兵庫県出身で17歳の頃にはドイツで卓球をプレー。2021年に野球のイチロー選手の母校でも知られる愛工大名電高を卒業し、愛知工業大学へ進学。ただ、1年後に退学して「T.T彩たま」とプロ契約をした経緯があります。まだTリーグの歴史では大学を中退してプロ選手になるケースが多くないため異例の事態だったそうですが、まだ22歳と若いので注目です。

曽根翔(そね・かける)選手

プロに勝った経験が、子どもたちには宝物に。

 今回のイベントでは、卓球経験者の子どもたちだけではなく、卓球未経験の子どもたちも非常に多く参加していました。

 「いいな」と思ったのは、選手がフライパンやしゃもじを持って卓球対決する時間帯。いくらプロの選手とはいえ本気でやってもフライパンをラケットのように扱うことができるわけもなく、2点先取の試合で何度も子どもたちが勝利していました。

 勝利した何人かの参加者に話を聞くと、口をそろえて「プロに勝った!」とうれしそうに話し、親御さんの元に駆け寄っていきました。選手は「こんなはずじゃない……」と笑顔でフライパン卓球、しゃもじ卓球を楽しんでいた姿が印象的でした。子どもの頃の「プロに勝った」という経験は、プロがフライパンだろうがなんだろうがうれしいし、きっとこの先も覚え続けてより卓球を好きになっていくんだろうなと思うと、なんだか胸が熱くなりました。

マスコットキャラクター「たまちゃん」も登場

 ベント終盤には「T.T彩たま」のパンダ型のマスコットキャラクター「たまちゃん」も登場。「なんでパンダなのか?」と広報さんに聞くと「社内アンケートの結果、一番可愛くてみんなから愛されているパンダにしよう、ということで結果パンダになった」というこぼれ話も。そんなたまちゃん、やはり大人気。登場した瞬間に「たまちゃん」の名前も知らない子どもたちが、とりあえずたまちゃんの周りに集まり、触れて、笑顔に。

 総じて思わずクスっとしてしまう話やシーンが多く、新たな発見も多いイベントでした。

マスコットキャラクター「たまちゃん」

取材後記

 イベントが終わって選手に話を聞いていると「すみません、曽根選手はこの後海外で試合なので、この辺で……」と取材を終えることになりました。そもそもイベントが12時に終了してこの後に海外遠征って、凄いハードスケジュールだなと。スケジュールがタイトでもイベントに参加した曽根選手は「地域密着チームで、僕は埼玉も長いので、地域の子どもたちのためにできることはしたいし、参加した子どもたちが楽しんでくれれば良いなと思っています」とコメント。

 さいたま市内でのイベントはこれが今年のオフシーズンで初めてでしたが「T.T彩たま」としては今後も県内各所でイベントを実施予定。ぜひチームのHPやインスタグラムから情報をチェックして、卓球を楽しんでみてほしいです。きっと楽しめるはずだから。

 また、プロとしての彼らの2025-26シーズンの開幕は、7/26に代々木第二体育館で、昨年の決勝の相手「琉球アスティーダ」と再び対峙。ホームの「浦和駒場体育館」での開幕戦は8/2に「木下マイスター東京」と、8/3に「岡山リベッツ」と対戦します。岡山リベッツには「チョレイ!」で有名な張本智和選手が所属しているとのことで、あなたも一度、プロのアツい卓球の試合を観戦してみてはいかがでしょうか!


TT.彩たま
https://tleague.jp/team/tt-saitama/


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