重要 2025年11月13日(木)営業時間変更のお知らせ

電車を眺める子どもの隣で、ママはひと休み。人気のファミリーカフェ2号店「UP COFFEE 北浦和」を取材しました!

こんにちは。
大宮駅東口でコワーキングスペース7F(ナナエフ)を運営する株式会社コミュニティコムによる地域メディア媒体「大宮経済新聞・浦和経済新聞」のライター・矢島です。

大宮・氷川参道の人気カフェ「UP COFFEE」が、2025年9月13日、待望の2号店を北浦和にオープンしました。

「ママをはじめとした誰もが、元気になれる場所に」という思いを詰め込んだUP COFFEE1号店は、2020年にグランドオープン。ベビーを連れた親子にはもちろん、その居心地の良さから今や近所の人々のコミュニケーションの起点にもなりつつあります。その思いと雰囲気を引きついだ北浦和店は、一体どんな場所なのでしょう?

本編記事ではご紹介しきれなかったエピソードを交えながら「編集後記」としてご紹介します。

「利便性」より「必要とする人の近くにあること」を大切に

店は北浦和駅から徒歩1分という抜群のアクセス

大宮・氷川参道沿いにある1号店は、いまや週末ともなると行列が絶えない大人気店。さいたま新都心駅から徒歩10分以上かかる場所にありながら、周辺住民だけではなく、わざわざ足を運ぶ人々が多いそうです。

「元々は一人で切り盛りしようと思っていたお店が、今やおよそ10人のスタッフを抱えるほどの大所帯になりました。でもそれは、あくまでも結果であり、私がその規模を目指したわけではないんです。お客さまたちの笑顔や声に応えるうちに気づけばここまで来ていた――つまり、それだけこういう場所を求めてくださる方が多かったということなんですよね。しかも、1号店でお客さまと時間を過ごすうちに、お客さま同士が顔見知りになって、店の外側へとコミュニケーションが広がっていく様子がまざまざと実感できたんです。微力ながらも、この店を起点に街や育児が楽しくなって、たくさんの方が喜んでくれるのであれば、そういう場所をもっと増やしていきたい!と思ったんです」と、オーナーの溝口さんは話します。

店内での飲食の他、テイクアウトや物販も

そうと決めたら、まずは物件探し。1年ほどの時間をかけ辿り着いたのが、今回の場所でした。試しに取材のときに筆者が距離を測ってみると、北浦和駅西口からぴったり100歩!アクセスのしやすさは抜群です。

「でもね、利便性は全く重視していなかったんですよ。駅から遠くてもいいから、公園の近くで緑があって……そういう場所を求めていたんです。小さな子を育てているファミリーが多いであろう場所で、1号店のような雰囲気も大切にしながら店を開きたいと思ったから」。

そもそもUP COFFEEを立ち上げるに至った大きなきっかけは、溝口さん自身が育児に行き詰った経験によるもの。それまでバリバリ働いていた仕事を休み、生まれたての我が子と過ごす日々は、溝口さんにとって戸惑いと息苦しさを伴うものでした。自分と同じような思いを抱えるママのための居場所を作りたい――「たくさんの人が来る場所」よりも「この場所を必要とする人がいる場所」を選んだこのエピソードは、UP COFFEEを生み出した思いが溝口さんの胸に今も変わらずあることを、ひしひしと感じさせるものだといえるでしょう。

子どもだけでも、大人だけでもない。親子でくつろげる場所であるために

フードには、かつて1号店の看板犬だった「大福」をモチーフにしたクッキーは、大人にも子どもにも人気

UP COFFEEの大きな魅力は、大人と子ども、「もっとここにいたい」と思える空間づくりを大切にしているところ。楽しむ子どもを安心して見守りながら、大人は洗練された空間で心を満たすことができます。

店内から北浦和駅を行き交う電車を眺められる

「北浦和店は、目の前が北浦和駅なので、行きかう電車を店内から眺めることができるんです。ここへの出店を決めた時から、ちびっこが窓に貼りついて電車を眺める風景を思い描いていました。想像するだけでハッピーな光景ですよね」と溝口さん。

さらに印象的なのが、店内にL字型に伸びるベンチシートです。

「店舗面積は9坪と、かなり限られたスペースでありながら、1号店同様、授乳室もおむつ替え用ベッドも準備したい。となると、どうしても客席を圧迫してしまうんですよね。でも、ベンチシートにすれば、人数の融通も利くのでファミリーも一緒に座りやすいし、親子で隣り合って過ごしてもらいやすい。1号店には、店のシンボルとして、みんなが集いやすい1枚板のビッグテーブルを用意しましたが、北浦和店ではベンチシートがそれに代わる存在になるとうれしいと思っています」。

テラス席のベンチ背後の窓は開閉可能。足元にはワンちゃん用のリードフックが。

さらに線路に面したテラス席にもこんな思いが……。

「実は、テラスと店内の境目の窓は、低い部分が電車の窓の様に上に引き上げて開閉することができます。ここを開けば、テラス席と店内で背中合わせにファミリーが腰かけることができるんです。お子さんが泣いたり店内で退屈したりしても、ママはもうちょっとここでチャージしたいこともありますよね。そんなとき、パパとお子さまはテラス席で、ママは店内で、と役割分担しながら縁側感覚で過ごしてもらえたら、と思います」。

「この街が、あなたの居場所になりますように」

店内で焼かれるビーガンスイーツは様々な種類を日替わりで楽しめる

今回取材にうかがったのは、実はオープン前日の9月12日。取材現場の脇では追加工事が入るなど、見ているこちら側がヒリヒリするような状態でした。が、ここで蘇るのは、かつて溝口さんが口にしていた言葉。

「夢は叶うんじゃなくて、叶えるんです」。

できるかどうかではなく、「やる」。そんな覚悟がある溝口さんだからこそ、他力本願ではなく、自ら「どうやったらできるのか」を次々と形にしながら、ますます居心地のいい場所を作り上げていくに違いありません。

「北浦和店があることで、この街が誰かの居場所になったらうれしいですね!」――そんな思いが詰まった場所で、毎日素敵なストーリーが生み出されるのが楽しみです。

コワーキングスペース7F(ナナエフ)がある大宮駅から北浦和駅までは、京浜東北線でわずか7分ほど。休日の家族サービスにも、ぜひ。


UP COFFEE 北浦和
さいたま市浦和区北浦和4丁目6-11光山ビル一階南
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