与野本町駅前公園で行われた「アート洗い」を取材してきました!
こんにちは。
大宮駅東口でコワーキングスペース7F(ナナエフ)を運営する株式会社コミュニティコムによる地域メディア媒体「大宮経済新聞・浦和経済新聞」のライター・丸山です。
今回は、アートを通じて地域とつながる活動に取り組む団体「ARAU」(Art Relay Action Unit)と、10月11日に行われた与野本町駅前での活動をご紹介します。
大宮経済新聞新聞の記事はこちらです。
与野本町で「アート洗い」 地域住民の手で駅前公園シンボル再び輝く(大宮経済新聞)
https://omiya.keizai.biz/headline/2036/
「ARAU」(Art Relay Action Unit)とは?
ARAUは、鈴木康晃さん・知佐子さんご夫妻を中心に、2023年11月から始まった活動団体です。今では、見沼区で「野良の藝術」という農✕土壌✕考古✕芸術をテーマに掲げるアートプロジェクトを運営する根本賢さん、野見将之さんもメンバーに加わり、チームで活動を広げています。
活動の目的は、とってもシンプルで素敵。地域にあるパブリックアートを洗って、その背景や意味を知り、清掃を通してアートと地域の価値を高めていくこと。なんだか、アート作品や設置されている街、そこに暮らす人々を大事に思う気持ちが伝わってきますよね。
最初の活動は、さいたま新都心で行われ、これまでに5回開催されてきたそう。さいたま新都心合同庁舎周辺では3回の開催で田辺光彰さんの「爬虫類 THE REPTILES」、長澤伸穂さんの「月夜見」、八木ヨシオさんの「新しい風(FRESH WIND)」、礒﨑真理子さんの「Untitled」を住民の方々とピカピカに。近くに訪れたことのある方も多いエリアですので、どんなアート作品が設置されているのか改めて鑑賞しつつお散歩してみるのも楽しそうですね。
さぎ山記念公園では2回開催され、40年の間汚れが蓄積してしまっていた鷺の日時計レリーフを磨き上げてきました。

今回は彩の国さいたま芸術劇場との共催企画!
そして6回目となる今回、初めて与野本町での活動が実現しました。きっかけは、鈴木知佐子さんが与野本町駅前の公園にあるアート作品を見て「洗いがいがありそう」と思ったことだったそうです。ちなみに、材質や状態によっては清掃に向かず自然に任せて保存し経過を観察するに留めておく方が良い作品もあり、まずは清掃可能かどうかの判断も重要なんだそう。当初、知佐子さんが清掃したいと思っていた作品は清掃によって大きく破損する可能性があったため断念することに。経年変化を見守るという鑑賞の仕方もあるんですね。アートの楽しみ方は本当に奥が深いです。
ちょうど、近くにある彩の国さいたま芸術劇場で「オープンシアター」が開催されるタイミングでもあり、「この機会にぜひ清掃を!」と提案。そこから今回の活動が形になりました。劇場を運営する公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団の笠原さんもこのアイデアに大賛成。「もともと定期的に清掃はしていたけれど、アートに関心のある方々が集まって作品を再発見する場になるなんて、とてもありがたいこと」と、ARAUの想いに共感を寄せてくださいました。

小雨の中、20名が参加。アートを見て、磨いて、つながる
当日はあいにくの小雨にも関わらず、なんと20人ほどの方が参加してくれました。駅前で缶バッチ制作イベントをしていたJRの駅員さんも急遽加わってくれましたよ。
まずは作品をじっくり眺める鑑賞タイム。特に話題になったのは、作品の頂上に取り付けられたステンレスのパーツ。みんなそれぞれ解釈があり、私自身はドーム型の形からプラネタリウムを連想しました。空の広がりや、見る人の心によって変わる表情を表現しているようにも感じました。
その後は、2時間かけて清掃作業。屋外彫刻の保存の専門家である高嶋直人さんの事前アドバイスのもと、使用する洗剤や道具を決めているんだとか。環境や作品に優しい洗剤を薄めて使いながら、みんなで雑談を交えつつブラシでゴシゴシ。初対面の方も多かったけれど、自然と会話が弾み、手も動き、なんだか心もあたたかくなりました。
ARAUメンバーの根本賢さんが「清掃をしていると、その人の性格が見えるんですよ」と教えてくれました。一点集中でピカピカにする人もいれば、広い範囲をおおまか丁寧に磨く人も。たとえ元々の知り合いでも、こんな一面があったんだ〜と発見があるそうです。また、知佐子さんがこんなお話も。「以前のイベントで、自分が磨いた作品がすごく好きになって、もう素通りできなくなったって言ってくれた人がいて。そうやってアートに気持ちが向くきっかけになれば嬉しいです」とにっこり。


ARAUのこれから
今後もARAUの活動は、いろいろな場所で定期的に行われる予定だそうです。アートって、見るだけじゃなくて、触れたり、関わったりすることで、もっと身近に感じられるものなんだなと、改めて思いました。
次の活動も、今からとても楽しみです。皆さんも馴染みのアートが清掃される際はぜひ参加してみてはいかがですか♪
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