鉄道博物館で開催中の「埼玉 鉄道再発見!~Discover Saitama~」後期「私鉄・三セク」編を取材してきました

こんにちは。大宮駅東口でコワーキングスペース7F(ナナエフ)を運営する株式会社コミュニティコムによる地域メディア媒体「大宮経済新聞・浦和経済新聞」のライター・福島です。

2026年3月16日に鉄道博物館で開催中の「埼玉 鉄道再発見!~Discover Saitama~」後期「私鉄・三セク」編を取材してきました。記事中で書ききれなかった主幹学芸員の奥原さん、細川学芸員さんのお話などを紹介します。

鉄道博物館入口

大宮経済新聞の記事はこちらです
大宮・鉄道博物館で企画展「埼玉鉄道再発見!」 私鉄・三セクの歴史に迫る
https://omiya.keizai.biz/headline/2119/

テレビ出演もしている主幹学芸員の奥村さん

取材でお話を聞かせていただいた主幹学芸員の奥村さん。話すと止まらず、その内容は興味深いことばかりでした。一緒に案内してもらった同じく学芸員の細川さんとのコンビネーションで充実した取材となりました。

初日のガイドツアーでは「こういったガイドツアーでは男性が多いのですが、後期の展示では意外にも女性の方も多かったです」と話すと細川さんから「私鉄沿線でアニメの舞台になっていますからね」と追加の情報がありました。また秩父鉄道がロックバンドTHE ALFEEとコラボした企画ではメンバーの桜井賢さんが秩父市出身であることも細川さんはすばやくフォローしてくれてました。ちなみに奥原さんはNHKの番組に出演していた方でした。

お話頂いた主幹学芸員の奥原さん

埼京線とニューシャトルが新幹線と並走する理由

40周年を迎えた埼京線に関して触れた時、東北新幹線のことについて話してくれました。「新幹線は昔は路線を走る沿線住民にとっては悪役でした。走行時の騒音と通り道となるだけで地元の人間にとっては迷惑そのものです。そこで地元にも恩恵があるようにバーターとしての役割となったのが埼京線です。沿線に駅を作り通り道となっていただけの地元に恩恵があるようにしたといいます。ニューシャトルも同じです。ニューシャトルに関しては宇都宮方面と高崎方面の線路の分岐点となる伊奈町の反対運動が多く、それを抑えるべくニューシャトルを通したというわけです」

在来線と新幹線が平行して走っている理由がわかり個人的に勉強になりました。新幹線が通ることで喜ぶ人が一方で迷惑に感じる人がいる、鉄道を通すことの大変さを感じました。

人と鉄道が集まる町・大宮

西武新宿線と池袋線は別会社でライバルだった

西武鉄道の新宿から出ている線と池袋駅から出ている線についても奥原さんは「この路線はもともとは別会社で同じようなエリアを走るライバル会社でした。一番近いところではお互いの線路の距離が2キロといった場所もあり乱闘事件があったとか」と教えてくれました。現在は同じ鉄道会社ですが合併などを繰り返されて今の形があること、また別路線の話ですが、旅客輸送路線で使われている鉄道が初めはセメントなどの物資の輸送目的で使わていたのが時代に伴って役割が変わってきたことなどを学ぶことができました。

ライバルが合併する鉄道会社

埼玉高速鉄道の岩槻延伸ルートはかつての廃止路線

企画展では廃止路線についても紹介されています。最近、ニュースになった埼玉高速鉄道の岩槻までの延伸、実はこの路線は大正時代にあった武州鉄道と同じルートを走っているそうです。現在の浦和美園駅から岩槻駅までの延伸が実現すると武州鉄道の「復活」ということになります。

路線が廃線になる理由は、路線を拡大するための資金が足りず、それを待つ間に違う路線ができる。結果、利用客が減ることで廃線になると話してくれました。今では廃止路線と言えば地方の過疎地エリアの話ですが、当時は鉄道路線開業ラッシュで競争が激しかったようです。

廃止路線も紹介

後期の企画展は資料を集めに苦労

大宮の鉄道博物館の運営会社は公益財団法人東日本鉄道文化財団でJRの関連法人です。「前期は国鉄・JRでしたので手持ちの資料がありましたが後期に関しては私鉄各社さんに借りてきました」

企画展の会場で目玉となっている秩父鉄道が使っていた鐘。初め秩父鉄道に連絡すると「存在しないもの」と言われたそうです。しかし奥原さんが資料や写真を改めて調べ「あるはずです」と伝えると秩父鉄道社内の奥深くにあった鐘を探し出してくれたそうです。

企画展では読み応えのある解説パネルがや貴重な展示物が数多くあり埼玉の鉄道の歴史を堪能することができました。


鉄道博物館



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