大宮・土呂で開催された「ベイビーシアター」を取材してきました

海の中をイメージした会場

こんにちは。大宮駅東口でコワーキングスペース7F(ナナエフ)を運営する株式会社コミュニティコムによる地域メディア媒体「大宮経済新聞・浦和経済新聞」のライター・シライシと申します。

土呂駅東口から徒歩1分、カフェや多目的ホールなどが入る「TOROto」で、2026年9月6日に開催された「ベイビーシアター」を取材してきました。記事では載せきれなかったイベントの様子や感想などをご紹介いたします。

大宮経済新聞の記事はこちらです。 
大宮・土呂で「ベイビーシアター」 光や音の演出に赤ちゃんも反応
https://omiya.keizai.biz/headline/2225/

思わず声が漏れる 癒しの空間

皆さんは「ベイビーシアター」をご存じでしょうか。「乳幼児のための舞台芸術」ともいわれ、赤ちゃんと保護者が一緒に観て、聴いて、感じるアートです。

会場に入ると、海をイメージした非日常的な空間が広がり、思わず「わぁ」と声が漏れました。上からつるされたボールや洗濯ばさみ、床に置かれたふわふわのクッション。青白い照明と海の香りに包まれ、始まる前からわくわくします。

「to R mansion」のパフォーマーで演出家の上ノ空はなびさんは、「入った時に『わ~』となる感覚が大事。保護者の方の感動は子どもたちにも伝わる」と話します。「TOROto」の担当者も「こんな素敵な空間になるんだ」と驚いていたそうです。

「好奇心のままに進んでいい」 上ノ空さんが大切にするメッセージ

開演前になると乳幼児を連れた家族が続々と来場。会場に入る前に上ノ空さんが案内します。「すべてのインスタレーションは消毒してありますので、ぜひ自由に、赤ちゃんたちの好奇心のままに触ってみてください」と。

取材の際、上ノ空さんがいちばん大切にしていると話していたのが、「好奇心のままに進んでいい」というメッセージでした。世界中でパフォーマンスを行ってきた上ノ空さんに、日本でベイビーシアターを行う中で感じることを伺うと、「日本はどうしても校則や規制にしばられてしまいがち。大人になっても好奇心のまま選択していっていいんだと伝えたい」と話していたのが印象に残っています。

会場の装飾に興味深々の参加者
会場の装飾に興味深々の参加者

赤ちゃんが主役 「ベイビーシアター」の魅力

いざ開演。最初は、参加者それぞれが気になる物を触ったり、会場内を歩いたりしながら自由に過ごします。徐々にカスタネットのような楽器の音が響き、全体が楽しげな雰囲気に包まれていきます。ピアノの前でじっと演奏を見つめる赤ちゃんもいれば、ボールやクッションで遊ぶ赤ちゃんもいました。

そこはまさに、どう楽しんでもいい、自由な場所。

終演後、上ノ空さんは「赤ちゃんたちが警戒なく溶け込んでくれている様子だった。最初は自由に動く赤ちゃんを止めようとする保護者の方もいらっしゃったが、段々と自由を見守る雰囲気になっていった」と感想を話してくださいました。

赤ちゃんの目の前でパフォーマンスを披露する上ノ空はなびさん
赤ちゃんの目の前でパフォーマンスを披露する上ノ空はなびさん

地域の身近な場所で体験できる機会を

上ノ空さんと、主催である「アーツカウンシルさいたま」の交流が始まったのは2023(令和5)年度。「アーツカウンシルさいたま」の公募プロデューサー事業に上ノ空さんが応募したのがきっかけだったそう。「市内や地域の施設でできて、自由度が高いことが魅力だった」と、応募した当時の理由を振り返ります。

今回の会場を選んだ理由の1つも、アクセスが良く、同ビル内に子育て世代の集まる場があることだったそうです。

「劇場で親子で参加できるコンサートなども行うが、劇場そのものにハードルを感じる方もいる」と話す上ノ空さん。さまざまな場所で公演を行ってきたからこそ、地域の施設で公演を行うことの魅力を大切にしていることが伝わりました。

赤ちゃんと家族が好奇心のままに過ごす姿に、私自身も心をほぐされる取材となりました。

終演後に参加者がクッションで作ったハート
終演後に参加者がクッションで作ったハート


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