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これから起業を考えていたり起業したての女性向けに、インターネット集客の必要性や、実際のインターネット集客の方法について、お話しました。

こんにちは。コワーキングスペース7Fの星野邦敏です。

8月9日(日)に、前々から面識のある浦和スペース今井房子さんにお声掛けいただきまして、これから起業を考えていたり起業したての女性向けに、インターネット集客入門講座と称して、約1時間の話、その後30分くらい質疑応答を行いました。

その時のスライド資料も公開しています。なお、当日の動画はありません。

 

ざっくりお話しました内容としましては、「インターネット集客の必要性について」「実際のインターネット集客の方法について」の話をしました。

これから起業を考えたり起業したての人にとって、インターネットからの集客が必要そう、ということは、今の時代、なんとなく頭をよぎることとと思いますが、では、具体的に何で必要なのか、ということは、なかなか明文化していない場合が多いと思います。私も今回このお題をいただいてお話するにあたって、改めて考えてみました。

(1)集客して売上を上げる。
例えば、私はコワーキングスペース7Fというコワーキングスペースという店舗を、埼玉県さいたま市の大宮駅東口徒歩1分の場所で約3年営業していますが、ビルの7階という空中階ですので、いくら駅から近かったとしても、なかなかフラッと利用しに来る人というのはあまりいません。インターネットで検索したり、FacebookやTwitterのタイムラインで流れてきて知ったり、ということで来る人も多いでしょう。店舗運営や物販の場合には、純粋に、インターネット経由で来店に繋げたり販売に繋げたりという意味があると思います。

(2)単体でマネタイズ(収益化)に繋げる。
Webサイトやブログ運営で広告収益を得る、有料会員になると何かしらの特典があり収益に繋げる、などは、比較的イメージが沸くのではないかと思います。私が創業した2006年当時と異なり、今ではスマートフォンのアプリなど端末も多様化していますし。イメージの沸かない人にとっては、例えば、テレビの視聴率が高い方が広告単価も高かったり、雑誌の発行部数も多かったり読者層が明確である方が広告を取りやすかったりマネタイズしやすかったりする、そのインターネット版と思えば分かりやすいかもしれません。
もともと税理士法人で会計や税務の仕事のサラリーマンをしていた私が、ITという異業種で起業に至ったキッカケも、自分が税理士法人に勤めつつ資格試験の受験していたので、受検生向けのWebサイトを趣味も兼ねて作って運営していたら広告収益が増えすぎて法人化せざるを得なかった、という点にあります。もともと起業する予定もITを仕事にする予定も無かったので、もしこのキッカケが無かったら、当時はまだシェアも低くて主流では無かった「WordPress」というCMSツールに関わったのは起業後なので、もしかしたら「WordPress」という単語を知ることもなく、そのシェアの成長過程を見ることもなく関わってもいなかったかもしれませんし(Amazon.co.jp: 星野 邦敏:作品一覧、著者略歴)、コワーキングスペースも起業していなければもちろん運営をしていなかったと思いますので、もしかしたら今でも会計税務関係でサラリーマンとして勤めていたと思います。
なお、このコワーキングスペース7FのWebサイトからも広告収益などもあったりしますので、「メディアを作る」というイメージのある人にとっては、単体でマネタイズ(収益化)は分かりやすいと思います。その際には、インターネット上で戦うわけですから、インターネット集客は必須になると思います。

(3)ファンを作る。
みんな忙しい上に、テレビ・新聞・雑誌・ラジオ・インターネット、インターネットの中でもPC・スマートフォンなど、様々な媒体や端末がある中で、仕事や家族団らんや睡眠などを除いた人の可処分時間(自由に使える時間)に、自分が書いた記事を読んでもらえたり、作ったサービスを使ってもらえたり、というのは、なかなかに難しい時代になっていると思います。そのような中、インターネット集客ができて、常にフィードに流れてくれば、そのお店に行ったことが数回だったり、その人と会ったことが数回だったしても、あたかもその店を知っていたり、その人に親近感がわくこともあると思います。そのようなそのお店やサービスや個人のファンになってもらって、何かのタイミングで思い出してもらえる機会を増やす、ということは、中長期的にはとても大切なことだと思います。

(4)いざという時に影響力を出しやすい。
(3)ファンを作る。がポジティブなことだとすると、(4)いざという時に影響力を出しやすい。というのは、例えば、イベントを開催する時に多くの人に情報が拡散されて知ってもらいやすかったりというポジティブなこともありますが、一方でネガティブなことに対する反論なども含まれます。良い例では無いかもしれませんが、例えば、さいたま市の運営するWebサイトに私達が運営している大宮経済新聞の記事が盗用された時に(詳しい経緯は「さいたま市の予算で運用する地域ポータルサイトが大宮経済新聞の記事を丸パクリ!|すしぱくの楽しければいいのです。」が正確に流れを追っていますのでご覧ください)、当初の私は、私個人のFacebookに、大宮経済新聞の記事が無断盗用されているね、と1投稿しただけです。その情報発信が拡散されまくり多くの人の知るところになりまして、結果的に、知り合いのブログにまとめられたり、読売新聞・毎日新聞・産経新聞に電話取材を受けて実際に新聞に掲載されたり、さいたま市議会議員が所管の委員会でさいたま市役所の担当部長に質問して経緯説明と今後の対応を追及したり、受託会社がさいたま市長に顛末書を送付したり、最終的には、さいたま市都市戦略本部シティセールス部長の松井雅之さんと担当の三好宏明さんの名前で、私の会社に「大宮経済新聞の記事の無断転載について(お詫び)」という公文書を発行するに至りました。ネガティブなことというのは生産性がありませんが、きっちりする点はきっちりしないと事業の継続性が維持できないことを考えると、もし私に何の情報発信力が無ければ無下にされて対応が進まなかったところだと事業者としての経験から思いまして、この点、いざという時が無いに越したことはありませんが、そのいざという時のためにも、普段から情報発信や集客ができていると、そのいざという時に影響力を出しやすいということはあると思います。

(5)アクセス数が少ないより多い方が純粋にやる気になる。
これは気持ち的な問題ではありますが、例えば、1日10人しか見ていないブログを更新するのと、1日10000人が見ているブログを更新するのですと、やる気が違うと思います。一方で、最初からアクセスが爆発するということは運とタイミングに左右されて事例が少ないと思いますので、まずは淡々と継続して成長フェーズに入るタイミングを見計らってリソースを割くことができるかということも大切なことかなと思います。

その後は、スライド資料にある通りですが、
・Webサイトやブログの性質にも寄りますが、今は、検索エンジン経由からの集客と、ソーシャル経由からの集客が、半々くらい。
・検索エンジンの歴史の話。例えば、YST(Yahoo! Search Technology)などがあってYahoo!JAPANも独自の検索エンジンを使っていた時期もあったけど、今はYahoo!JAPANもGoogleの検索エンジンを採用しているので、日本ではGoogle一強になっているよ、等の話。
・検索エンジン最適化(SEO)の話。例えば、このコワーキングスペース7FのWebサイトは「コワーキングスペース」と検索すると、全国でも数百店舗あるコワーキングスペースの中でも上位に検索表示されている理由など。
・インターネット集客でのソーシャルとして、FacebookやTwitterやInstagramやGoogle+やLINE@やYouTubeなどがあって、それぞれの特徴など。
・個人や個人規模で、他にもやらなければいけないことが多い中、現実的なところとして、それぞれについて、どれくらいの時間とリソースを割くべきか。
等の話をしました。

講座の後は、受講者で時間のある方々と、ランチを一緒しました。ご結婚をされていて、これから自分で何かしらの事業をやりたいと思っている女性や、既に何かしらの事業を個人規模でやっている女性が、多かったように思いました。

私も実際に自分で創業して10年目になりますので、創業・起業をして自分で事業を行うということはリソースの掛かることですし、おそらくは想像よりは大変だとは思いますが、関心を持って、こういう講座に参加される人が多いということを知りました。お声掛けいただきまして、ありがとうございました!