大宮門街で初開催された「ハレタルテラスいいもの市」を取材してきました。

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 こんにちは。大宮駅東口でコワーキングスペース7F(ナナエフ)を運営する株式会社コミュニティコムによる地域メディア媒体「大宮経済新聞・浦和経済新聞」のライター・丸山です。

 1月17日大宮門街で記念すべき初開催を迎えた「ハレタルテラスいいもの市」を取材してきました。記事には載せきれなかった主催者の村田婦佐子さんの想いと当日の雰囲気を編集後記としてご紹介します。

大宮経済新聞の記事はこちらです。
大宮門街で食とクラフトのマーケット「ハレタルテラスいいもの市」(大宮経済新聞)
https://omiya.keizai.biz/headline/2077/

 1月17日午前7時30分。大宮の街で、食とクラフトのマーケット「ハレタルテラス いいもの市」が静かに幕を開けました。


 冬の澄んだ空気の中、朝日が差し込む穏やかな時間。Bread ChikumaのミルクフランスとALLEY COFFEEのラム・カウを味わいながら、10時のオープンに向けて着々と進む準備の様子を眺めます。会場には、これから始まる一日への期待とゆったりとした緊張感が漂っていました。

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朝日が差し込む空間が心地良い
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自分好みの組み合わせが選べるのもマルシェならでは

「ハレタルテラス」が生まれるまで

 このマーケットを主催するのは、株式会社Funwacca。代表の村田さんは「ハレタルテラス」立ち上げの背景について、2027年に迎える創業10周年を一つの節目として、「人に まちに わくわくを」という原点に立ち返り、これまで関わってきた人々や地域に対して感謝を形にしたいと考えたことがきっかけだったと語ります。


 Funwaccaはこれまで商業施設や企業、自治体などからの依頼を受け、数多くのイベントやマルシェの企画・運営に携わってきました。その中で出会った多くの出店者や生産者を通じ、ものづくりの背景やこだわり、そしてその大変さを実感してきたといいます。


 「イベントを通して、自分たちに何ができるのか」そう問い続ける中で村田さんたちが重視してきたのは、来場者数や売上といった指標以上に、出店者の満足度でした。出店者との会話から見えてきたのは、選ばれるイベントには単に“売れる”“人が多い”だけではない価値があるということでした。


 実際に評判の高いイベントを訪れ、体験を重ねる中でたどり着いた答えが、「人と人とのコミュニケーション」です。来場者と出店者、出店者同士が自然に交流し、関係性が生まれていくこと。その場そのものが持つ価値こそが、マルシェの本質であると考えるようになりました。

こうした考えのもとに生まれたのが、「ハレタルテラス」です。

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予想以上の来場者に村田さんも感激

大宮門街を選んだ理由

 開催地として大宮門街が選ばれた背景にも、明確な意図があります。青山ファーマーズマーケットや福マルシェといった都市型マルシェに魅力を感じていた村田さんは、交通の要所に人と上質なものが集まる構造に注目しました。一方で、埼玉県内には同様の都市型マルシェが少ないことから、「大宮で実現できるのではないか」と考えたといいます。


 東日本の玄関口であるJR大宮駅、宿場町から鉄道の街へと発展してきた歴史、都市農業が盛んな地域性、そして武蔵一宮氷川神社という象徴的な存在。これらの要素が重なり合う大宮門街は、全国から人と良質なものが集う市場を開く場所として、理想的な条件を備えていました。

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焼き芋やクレープ、クラフトビールの販売もあった

出店者選びの軸

 出店者選びにおいても、軸は一貫しています。


「いいものが集まること、上質なものが集まること」。肩書きや知名度に左右されることなく、人となりやものづくりへの姿勢を重視し、会話を通じて丁寧に判断しています。

 ハレタルテラスが目指すのは、「つくり手にとってのハレの舞台」であり、同時に、マーケットを「共につくり、育てていく場」であること。ジャンルのベンチマークとなる存在と、これから飛躍を目指すつくり手が同じ空間に立ち、交流することで新たな価値が生まれることを期待しています。

 音楽家による生演奏も、そうした考えの延長線上にあります。物販にとどまらず、地元で活動するアーティストの表現の場としても機能すること。限られた環境の中でも、関わる人たちと協力しながら、場を盛り上げ、共に成長していくことを大切にしています。

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クジ入りの陶器餃子。割った後も水で捏ねて再利用できる
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パンを温められる工夫にも商品への愛情を感じる

「ハレタルテラス」の今後

 今後ハレタルテラスを永く続けていくために重視しているのは、来場者、出店者、スタッフ、そして自分たち自身の声に耳を傾け続けることです。常に客観的な視点を持ち、目指すマーケットの姿をぶらさないこと。そして、自分たちが楽しめているかを問い続けることも欠かせません。


 また、100年先まで続くマーケットを見据え、持続可能な運営のためのマネタイズも重要な要素として捉えています。将来的には、エリアごとの特性を生かしながら、ハレタルテラスを各地へと展開していく構想も描いているそう。


 安全を前提としつつ、出店者が無理なく集い、それぞれのペースで店を開く。そんな余白と心地よさのある市場として、地域に根づいていくことを目指しています。

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あらゆる声を大切にする姿勢

 取材の中で特に印象に残ったのは、忙しい運営の合間にも、村田さんが出店者一人ひとりとの会話を楽しみ、その魅力をうれしそうに来場者へ伝えていた姿でした。人や商品、そしてイベントそのものに対する深い愛情が随所に感じられ、その想いが会場全体の空気となり、ハレタルテラスを穏やかで温かな雰囲気に包んでいたのだと感じます。


 人と人、まちと想いをつなぐハレタルテラスの今後が楽しみですね。


ハレタルテラスの会場である「大宮門街」は、コワーキングスペース7Fから徒歩3分程度にあります。ハレタルテラス開催時には、ぜひお仕事の合間などに訪れてみてください。


コワーキングスペース7F(ナナエフ)を運営する株式会社コミュニティコムでは、地域の情報をお届けするメディア媒体「大宮経済新聞」「浦和経済新聞」を運営しています。記事を読んでくれた地域の人が「こんなイベントがあるなら行ってみよう」「こういう施設がオープンしたなら見てみよう」「自分も同じようなイベントができるかも」と何かしらのアクションを起こすことで、地域の経済が少しでも動けば、地域を盛り上げることにつながります。