十字架のお墓に神主さんが祝詞奏上?!青森県新郷村の奇祭「キリスト祭」に行ってきました!

こんにちは!7Fスタッフの川原です。

突然ですがみなさん、クリスマスやイースターはどのようにお過ごしですか?

サンタクロースにイースターエッグなど、西洋式にお祝いをするのが昨今の主流となっているのではないでしょうか。

ところが、青森県新郷村には神主さんが祝詞をあげる、言わば和式の「キリスト祭」があるというのです。

今回、私たちはその「キリスト祭」に訪れました!

マニアに奇祭と呼び声高い「キリスト祭」をご紹介します。

 

会場は「キリストの墓」

「キリスト祭」会場は新郷村の一角にある、「キリストの墓」。

こちらで「キリスト祭」が開催されているようです。

新郷村にはこんな道路標識があります。

え…?キリストの墓……? ピラミッド…?

どこへ来たのか分からなくなってしまいますが、ここは日本の青森県です。

なんとこの近くにはピラミッドもあるようです。

(残念ながらピラミッドの方には訪れることはできませんでした。無念!)

 

まずは会場となっているキリストの里公園に到着しました。

なんでも、この中にキリストの墓があるのだとか。

キリストはゴルゴダの丘で磔になったのでは…?

いえいえ、この村には独自の逸話があるようです。

後でご紹介しますので、最後までお付き合いくださいね。

 

正式なセレモニーでは、神主さんが祝詞奏上?!

場内に入っていくと、早速やってます。

厳かに行われるセレモニー。

そこではなんと、神主さんの姿が!

キリストのお祭りなのに、神事が行われています。

プログラムにも「神事」と書かれていますね。

「ミサ」や「主の祈り」じゃないんだ…。

メディアの方も興味深く取材をされています。

見渡すととても多くのお客さんが足を運んでいることがわかります。

 

十字架が印象的な「キリストの墓」

神主さんが祝詞を奏上している先にあるのが、この「キリストの墓」。

なんと二つのお墓が見えるのがわかりますでしょうか。

実はこのお墓の数が、キリストの墓がここ日本にある所以を物語っているのです。

 

キリストはゴルゴダの丘で死んでいなかった?!

敷地内には「キリストの里伝承館」という資料館もあり、ここに「キリストの墓」がある所以が語られています。

なんでも、ゴルゴダの丘で処刑されたのはキリストの弟・イスキリ。

キリストは追っ手から逃れ、この日本の地へやってきたのだとか。

二つあったお墓のうち一つは弟のイスキリを祀ったものなのだそうです。

 

では、なぜこのお祭りではいわゆる「キリスト教らしいお祭り」をしないのか。

実は「キリストは密かに日本へ渡ってきていた」という説が浮上したのは昭和10年のことだそうです。

その後考古学者の一団が「キリストの遺書」を発見。

考古学・地質学者の山根キク氏が著書で新郷村を取り上げたこともあり、「新郷村にキリストがいた」という説が広まったそうです。

なんでも、この説が浮上してから村で古くから伝わる不思議なことの数々に納得がいくようになったのだとか。

 

なにを言ってるのか誰もわからない?!ナニャドヤラ踊り

その一つがこの「ナニャドヤラ踊り」。この地方に伝わる踊りです。

「ナニャドヤラー、ナニヤドナサレノ」

という歌詞は青森県の方言でも説明がつかず、何を言っているか村人たちもわからなかったそう。

しかし一説によるとヘブライ語のお祈りの言葉に近い発音だということがわかりました。

もしかしたら日本に渡ってきたキリストが村人に伝えたのかもしれませんね。

「キリスト祭」ではこのあたりの村ごとに特色の違うナニャドヤラ踊りを楽しむことが出来ます。

 

「キリスト祭」は村の人々に愛されるお祭り

とても不思議なところが多い「キリスト祭」。

しかし訪れてみると、このお祭りは地域に根付いたお祭りになっていると感じました。

ナニャドヤラを踊る方々が見せてくれたのはとても素敵な笑顔。

キリストは本当にこの地にやってきたのか?

まだまだ謎は残りますが、「キリスト祭」がこの村の人々に愛されているということは間違いないようです。

 

今後も毎年開催されるという「キリスト祭」。

興味を持たれた方はぜひ足を運んでみては?

青森県新郷村のホームページ
http://www.vill.shingo.aomori.jp/