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浦和のカフェ「HORUTA」の1周年を取材してきました

こんにちは。
コワーキングスペース7F(ナナエフ)を運営する株式会社コミュニティコムによる地域メディア媒体「大宮経済新聞浦和経済新聞」のライター・矢島です。

  

先日取材に伺った「HORUTA」(オルタ)は、浦和駅から少し離れた場所にあるカフェ。8月25日にオープンから1周年を迎えた、店主の思いが隅々までちりばめられた空間です。

   

本編の記事ではお伝えしきれなかったエピソードを、「編集後記」としてこちらでご紹介します。 

   

    

浦和経済新聞の記事はこちらです。
浦和のカフェ「HORUTA」が1周年 「衣食」を幅広く提案できる空間目指す
https://urawa.keizai.biz/headline/703/

    

「衣食」を提案する「空間」を作りたい

    

 

バス通りに面した洗練されたエントランス

 

店主の上田さんは、これまで有名パティスリーに併設されたサロン勤務やカフェ運営を経験、またご自身でもドリンクやフードの勉強をするなど、「カフェという仕事」に必要な腕を磨いてきました。

    

その一方で、元々はアパレル業界で仕事をするなど、「ファッション」や「雑貨」も大好きだったといいます。「『飲食』の場としてだけではなく、お洋服や食器などもお店に並べたい思いが強かったんですよね。もともと携わっていたカフェにそういったスペースを設けようとトライしたこともあったのですが、足を運んでくださるたくさんのお客さまのためには、物販スペースよりも客席数を優先すべきだったり。満足な接客も叶わないだろうということもあり、なかなか難しい面があったんです」と、上田さんは振り返ります。

    

 

カフェ内で使用されている食器と同じものを購入することができる

     

そしてついに昨年、上田さん自らの思いが詰まったHORUTAが誕生。
入り口のドアを入ってすぐ目を惹くのは、お買い物が楽しめるスペース。そこに並ぶのは、お店でも使用しているお皿やコーヒー・・・。そしてお洋服は山梨にアトリエを構えるブランド「オールドマンズテーラー」のものがたっぷり!そこへの思い入れを、こんな風に語ってくださいました。

    

 

「優れたデザインと遊び心の混ざり具合が絶妙」と上田さん

    

「オールドマンズテーラーは元々大好きなブランド。かつてはオンラインショップなどもなく、近場で実際に手に取れるショップなどもなかなか見当たらず、都内で催事があると聞けば足繁く通ったりもしました。だからこそ、『自分の店でこちらのブランドの服を並べたい』とお願いするときには、絶対に叶えたいあまりに熱い思いを長々と綴って・・・・受け取った側は暑苦しかったかもしれませんね(笑)」。

 

買い物と、デザートタイムと。客席と行き来しながら買い物もゆったり楽しめる。

    

ゆったりした客席の一画。いわば「こじんまり」としたスペースですが、かつてのエピソードを耳にしてから改めて目をやると全く違った風景がそこに広がり・・・「あそこには、上田さんの特別な思いがぎっしり詰まっているんですね」と呟く私に返してくださったその笑顔には、心からの充実感が満ちているように映りました。

   

 

「子育てがあってこそのお店」

    

  

カウンターの向こうにはシンプルで清潔感のある食器が並ぶ

   

もう一つ、今回の取材で私の心にとても響いたのは、「HORUTAは、子育てがあってのお店」という一言。上田さんは、お子さんを育てながらお店を切り盛りしていますが、自身の経験をお店に反映させた部分も多かったそう。

   

 

ベビーカーと共に過ごしやすいゆったりした客席

    

「実際にお腹に子どもがやってきて、そしていざ生まれるという中で、外出先が限られることも多いと思うんです。『たったひと時でもいいから自分の心を緩める時間がほしい』と思っても、なかなか選択肢がない。そんなとき、ちょっと外出した合間に『あ!赤ちゃんが眠った!今だ!』というタイミングでベビーカーを押したまま30分でも安らげる場所であれたら、と思ったんです。だからこそ店内の通路もゆったりとって、席もベビーカーと過ごしやすいように設計しました」。

 

軽くて優しい甘さの生クリームが印象的なデザートは、毎日口にしたくなるおいしさ

 

また、お店のスタッフへのこんな思いも・・・。

「かつて勤めていたケーキ屋さんを既に退職しているけれど、その経験を活かして、率先して私の思いを形にするようなレシピの提案をしてくれる。あるいは、私がちょっと尻込みするようなシーンでも『やりましょう』と背中を押してくれる。--そんなスタッフたちのおかげで、当初のイメージを越えたデザートが次々と生まれています。たまたまではあるものの、このお店は既婚のスタッフばかりですが、既婚・未婚や子どもの有無などに関わらず、どんなライフステージにあってもこのお店を『成長の場』としてもらえたらうれしいと思っています」。

    

 

「ママが心行くまでゆっくり楽しめるように」と店内に用意されたおもちゃ

 

上田さん自身も、「子供があってのお店ですから、定休日も多いんです。学校行事や急な体調不良で臨時休業なんてことも珍しくないですし(笑)」と言います。

    

これまで積み上げた自身の経験をあちらこちらに活かしながら、時に周りも巻き込んで。そんな風に自分の「こだわり」は追求しつつも、「子育てあってのお店」と軽やかに言い切る上田さん。その姿に、「育児」も「仕事」も恐る恐るバランスを取るのではなく、どちらも堂々と欲張りに追い求めていいんだ!と勇気をもらう気分でした。

       

 

「一人」を楽しめる空間を

 

席が空くのを待つ時間さえも心躍りそうな、店頭のウェイティングスペース

 

浦和経済新聞の記事中でもご紹介しましたが、上田さんにとって「カフェ」という場所が特別になったのは、「自分が一人の時の居場所」として、そこにあってくれたから。

     

「友達となら、どこでも楽しく過ごせるもの。だからこそ、むしろHORUTAは『一人』でも居心地のいい空間を提供したいと思っています」と上田さん。

     

なかなか誰かと外出がしにくい今。だからこそ、そんな場所がより一層求められている気がしてなりません。一人静かに心休まるひと時を、じっくりHORUTAで過ごしてみてはいかがでしょうか?

     

HORUTAの上田さん、スタッフのみなさま、この度は取材へのご協力ありがとうございました。
さらに素敵な2年目となりますように!

     

 

HORUTA
埼玉県さいたま市緑区原山1丁目6−3
・Cafe Instagram
・洋服&雑貨 Instagram


コワーキングスペース7F(ナナエフ)のある大宮駅近くでも、氷川参道付近にいくと、ベビーカーで散歩している親子を見かけるような気がします。ベビーカーで赤ちゃんやっと寝たと思っても、ベビーカーからおろしたら起きてしまうかもしれないし、、と気が気じゃないですよね。そんな時、ベビーカーのまますっと入れるカフェがあったらありがたいですよね。
しかもそれがこんな素敵なカフェだったら、うれしい気分転換になること間違いなしです。