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さいたま市の駅前カフェ「Cafe Stock35」を取材しました

こんにちは。
コワーキングスペース7F(ナナエフ)を運営する株式会社コミュニティコムによる地域メディア媒体「大宮経済新聞・浦和経済新聞」のライター・矢島です。

2021年5月11日にオープンした「Cafe Stock35」(カフェ ストックスリーファイブ)を大宮経済新聞として取材してきました。お話好きな気さくな店主さんからうかがうことができたのは、こじんまりした空間に詰まったこだわりの数々。記事中では紹介しきれなかった裏話を、「編集後記」としてご紹介します。

   

大宮経済新聞の記事はこちらです
さいたま市の「Cafe Stock35」が3カ月 日々の暮らしに溶け込む店を目指して
https://omiya.keizai.biz/headline/1542/

   

 

コロナ禍を目の当たりにして現実的に考え始めた「自分の店」

    

 

互いにバリスタとして豊かな経歴をもつ川田さんと西泉さん

    

店主の川田さんは、自分の店を持ちたい思いはあったものの、「どこで」「いつから」「どんな風に」始めるかというのは、漠然としていたといいます。ところが、夢が一気に具現化したのは「コロナ禍」がきっかけでした。

   

築56年の建物をリノベーション

    

現店舗が入る建物は築56年。長年手つかずの状態が続く物件だったそうです。建物のオーナーとは元々知り合いで、コロナ禍前から「リノベーションして1階にカフェを入れたい」という話は聞きつけていたものの、当初は我が事として考えてはいなかった川田さん。しかし、コロナ禍で「自分の店」を現実的に考え始めたときにこの物件の存在を思い出し、2020年の秋から、まるでパズルのピースがはまるようにとんとん拍子で開業準備を進めることとなりました。

    

「日常の一コマ」としてのカフェ

    

   

のんびりした風景を見ながらゆったり過ごせるカウンター席

   

大宮経済新聞の記事中でもご紹介した通り、川田さんが目指すのは「日常の一コマ」として通い続けられるカフェ。

    

実際に取材の最中にも、一人で立ち寄る男性客がいらっしゃり、カウンターでアイスコーヒーをググッっと一杯。飲み終わって店を出る背中に、「今日も一日がんばりましょう!」と声をかけてお見送りする姿に、川田さんが「埼玉の住宅街」でお店をでやりたかったことを垣間見た気がします。

     

川田さん曰く、この方は常連さんのお一人で、出勤前、昼休み、帰宅時・・・と一日に何度も足を運んでくれるのだとか。そして、そういったお客さまは決して少なくないのだとも教えてくれました。

     

 

西泉さんのご家族お手製のCafe Stock35オリジナルワゴンも

     

いわゆる「カフェ」というと、「流行りの場所」「若い女性が集まるイメージ」を抱く方も多いかもしれません。けれど「Stock35」は、実際にご年配の方もお子様連れのママも、幅広く立ち寄ることができる場所。川田さんや、一緒にお店に立つ西泉さんがかけてくれる心地よい一言が、どんなお客さまにも「ここにいていい」と思わせてくれているのだろうと感じました。

     

   

「コーヒー屋」ではなく「カフェ店主」としてできること

   

 

1滴ずつ抽出される水出しコーヒー

    

取材で私がオススメドリンクをお聞きしたとき。
「オススメは、お客さまの好みや目的によって変わる。ここは『コーヒー屋』ではなく、『カフェ』なので。コーヒーは脇役として、お客さまの気持ちやシーンに合わせてここを使ってほしいんです」という川田さんの言葉がとても印象的でした。

    

もちろん、バリスタとして活躍してきた川田さんも西泉さんも、コーヒーへの愛や思い入れは強く、確かな腕も持っています。それでも、あえて日本茶もチョコレートドリンクも妥協ない品質のものを選び抜き、幅広く準備する。「バリスタの価値観」ではなく、「お客さまにとって最高の今日の一杯」を提供することを何より大切にしていることが、言葉の端々に、そしてお店のあちらこちらににじみ出ていました。

     

 

アイスコーヒーはボトルで提供。氷で薄まらないようにするための気遣い

     

そしてインタビューと撮影を終えた私が、最後にコールドブリューコーヒーをいただいたとき。様々な香りや味わいが次々と口の中に広がり、苦さや酸味だけではない語りきれない味わいに心底驚いたのですが、「コーヒーを語れるほどの味覚も語彙も持ち合わせていなくて・・・」とお伝えしたところ、川田さんはこうもおっしゃってくれました。

    

「コーヒーの香りや味を様々な言い回しを使って表現するのは、コーヒー屋の自己満足ですから。お客さまは素直に感じたまま味わったり驚いたり、『理由はわからないけれどこれなら飲める』と思ってくれたら、それでいいと思うんです」。

    

 

店内ではカップやコーヒー器具、チョコレートなどの販売も

    

その人なりの理由と感覚で楽しめばいい。そんな肩肘張らない過ごし方を歓迎してくれる「Cafe Stock35」が、これからどんな風に地域に根を広げていくのか、とても楽しみです!

   

お忙しい中取材にご協力いただき、ありがとうとうございました。

 

Cafe Stock35
埼玉県さいたま市見沼区大和田町1-1363
Instagram


コワーキングスペース7F(ナナエフ)のある大宮駅からアーバンパークラインに乗り2つ目の駅「大和田」からすぐの場所にあるCafe Stock35。地域の人の日常に溶け込む素敵なカフェですね。近くにお住まいの方は、ぜひお仕事前に珈琲を一杯楽しんでからコワーキングスペース7F(ナナエフ)にいらしてください!