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戸田公園の「HEY COFFEE」を取材しました!

こんにちは。
大宮駅東口でコワーキングスペース7F(ナナエフ)を運営する株式会社コミュニティコムによる地域メディア媒体「大宮経済新聞・浦和経済新聞」のライター・矢島です。

おしゃれな雰囲気はさることながら、浅煎りコーヒーと充実のフードメニューについつい心惹かれる「HEY COFFEE」(ヘイコーヒー)。

2022年4月で5周年となるこちらのカフェを、浦和経済新聞で取材しました。本編記事中ではご紹介しきれなかったこぼれ話などを、今回は「編集後記」としてご紹介したいと思います。

  

「通過点」ではなく「カルチャーを生み出す場」に

  

戸田公園駅から徒歩3分。住宅街の中に「HEY COFFEE」はあります。

  

住宅街の中にある店舗。店の前にはベンチも。

  

Instagramなどを拝見する限り、そのおしゃれな佇まいと生き生きした投稿の様子から、「もっと人が行きかう活気あふれる場所にあるのかしら」という勝手なイメージを抱いていたのですが、実際に足を運ぶと立地的にはむしろのんびりした雰囲気。

実はこの立地の物件を選んだことそのものに、店主・戸田由佳さんの思いがこもっていました。

  

看板とライトが目印

  

「人通りの多い駅前に出店すると、客数は増えても毎朝慌ただしい出勤前にささっと立ち寄る『単なる通過点』になってしまいそうで。でも私が作りたかったのは、『カルチャーやコミュニティが生まれる場所』。あえて少しだけ駅から離して、来店した方がスタッフや隣のお客様と会話や情報交換を楽しめる場所にしたかったんです」。

    

由佳さん曰く、ここ戸田公園は「引っ越してくる方が多い印象」だといいます。周りに知り合いも少なく、土地勘もない。そんなお客さまが、店に通ううちにこの場所の情報に触れ徐々に土地に馴染み、プライベートでも会える人とのつながりが生まれる光景を何度も目撃したのだそう。

    

「コーヒー以外のものも楽しめる空間づくりがしたいと思っているので、そういうシーンが生まれるのはうれしい」と話す由佳さん。

    

  

ゆったりとした通路が設けられた店内

   

取材中印象的だったのは、他にゆったり過ごせる空席がいくつもあるのに、あえてスタッフが作業するスペースに向かい合う店内奥のカウンター席に次々と着席するお客さまが多いこと。お店の「居心地の良さ」とともに、「人との会話から生まれる化学変化を楽しみたい」思いをもつお客さまが多いことが、こんな様子からもうかがえました。

    

   

浅煎りコーヒーにこだわる理由

    

    

さて。本編記事でもご紹介した通り、「浅煎り」コーヒーにこだわる同店。

    

実は私はコーヒーは断然深煎り派なのですが、だからこそあえて浅煎りを掲げるこのお店でどんなコーヒーを提案してくれるのか、と取材当日が楽しみでもありました。

    

そしてまず頂いた一杯が、すっきり飲みやすく、素直に美味しい!口に刺すような酸味がなく、ごくごくイケる味わいです。

   

   

HEY COFFEEでのコーヒーの楽しみ方

  

「一口に『浅煎り』といっても、熱の加え方や時間など、さまざまな技術を使うことでかなり幅を持った焙煎ができるんです。尖った酸味を好まない方が多いのはわかっているので、そのあたりのバランスを考えているんですよ」と、その秘密を教えてくださいました。

   

ちなみに、本来フルーツであるコーヒーだからこそ、過度に焦がすことなく浅煎りで豆そのものの味を楽しんでほしい、という思いは本編記事でもご紹介しましたが、取材中さらにわかりやすかったのがこの言葉。

    

「スペシャリティコーヒーって、牛肉に例えれば『A5和牛』ランク。モノ自体もいいし、関係者がそれはそれは手間を書けている上物(じょうもの)なんです」。

   

なるほど!霜降りの柔らかなお肉があったら、火を通すのも味付けも最低限にしたい!!

   

「しかも、浅煎りは焦がさない分、豆ごとの風味の違いも感じてもらいやすいんです」。

   

なんと、苺ミルクのような甘みを感じるコーヒーもあるのだとか……。

  

ドリンクやフード(一部除く)はテイクアウトも可能

   

「浅煎りが苦手だった方も、酸味を尖らせることないうちのコーヒーを飲んで、むしろ浅煎り好きになってくださったり……ここで新しいカルチャーを生み出せたという面では、この場所にもコーヒー業界にも貢献してると思うんですけどね!」と楽しそうに笑う由佳さん。

     

実際にご馳走になった私からも、みなさんには一度ぜひHEYの浅煎りコーヒーを飲んでいただきたい!これまでのコーヒーの既成概念をいい意味で覆される経験が待っているはずです。

   

  

誰もがフランクに集まれる空間に。

   

  

――と、ここまでコーヒーへの思いをお聞きすると、「コーヒー好きのための空間」を思われる方もいるかもしれません。

 

壁に掛けられたイラストは、アーティストとしても活動するスタッフさんの作品だとか。

  

けれど、「HEY COFFEE」にそんな敷居の高さはありません。何せ、「HEY!」と気軽に声をかけるように足を運んでほしい、そんな思いが詰まったお店ですから。

   

  

ついにベーコンまで自家製に。「BIG BREAKFAST」は、11時以降いつでオーダー可。

  

例えば充実したフードメニューについて聞いてみると、「いつ来ても、しっかりでも軽くでも食べられるお店っていいじゃないですか。コーヒー目当てじゃなくて、フードを目的に来店していただくのだって全く問題ありません!」。

   

  

子供向けの本が多く並ぶ本棚も

  

さらに、取材でお邪魔したのは平日お昼過ぎでしたが、その時点でベビーカーに乗った赤ちゃんと過ごす親子が3組いらっしゃいました。お店の一角には子ども向けの本棚だってあります。

  

「子連れのお客さまだって気兼ねせずに来店いただいてOKです。そもそも入り口の間口も、ベビーカー仕様に設計していますから。食事のプレートにオプションを追加しながら量を調整して親子で一皿をシェアする親子や、テイクアウトして公園で楽しむという方も多いんですよ」。

    

  

店内では物販も

   

こまかい形式にこだわらず、「みなさんがコーヒー好きになる入り口になりたい」と語る由佳さん。そして由佳さんが口にする「入り口」の扉は、私たちが想像するよりもずっとずっと広く開いているようです!

   

   

もっともっと人々が集まる場に

   

店内の装花も「花星」さんによるもの

  

さて、いよいよ6年目に突入する「HEY COFFEE」。
今後情勢などが許せば、浦和の花店「花星」さんによるお花の販売会なども頻度を上げていきたいとのこと。

   

さらに――「コロナで一時休止している『大人バリスタクラブ』という部活も再開したいと思っています。これはよくある『ハンドドリップを体験してみましょう』というワークショップなどとは違って、あくまで『部活』。2時間程度の活動時間で何度もドリップし、宿題も出します。言ってみれば、私がみなさんをしごく、そんなイメージです。(笑)」と由佳さん。

   

「でもね、次の回に参加すると、みんな確実に腕が上がっていくんです。そんな、うちならではの楽しい試みをもっと増やしていけたらと思います」。

   

この他にも、由佳さんの口からあふれ出るアイデアはこちらが「えっ!?」と驚くようなものばかり。これから徐々にみなさんの元にも楽しいニュースが届くはずです。

   

  

由佳さんの頭の中は、常にワクワクするアイデアで溢れている

  

今までも、これからも、新たなカルチャーを生み出すことに貪欲な「HEY COFFEE」。目を離したら、損ですよ!

   

HEY COFFEE
戸田市本町1-25-21
Instagram


コワーキングスペース7F(ナナエフ)にコワーキングしに来る利用者の皆さんも、仕事の合間にコーヒーを飲んでいらっしゃる方、多く見かけます。コワーキングのお供ですよね、コーヒー。浅煎りを飲む機会、あまりないので、大宮から少しだけ足を延ばして、飲みに行ってみたいです。