重要 2024年1月4日以降のドロップインのご利用につきまして

1周年を迎えた大宮の料理教室「atelier TSUMUGU」を取材しました!

こんにちは。
大宮駅東口でコワーキングスペース7F(ナナエフ)を運営する株式会社コミュニティコムによる地域メディア媒体「大宮経済新聞・浦和経済新聞」のライター・矢島です。

コワーキングスペース7F(ナナエフ)から地図上でほぼ一直線!車で10分ほど走った住宅街の一角にあるのが、料理教室「atelier TSUMUGU」。先日1周年を迎えたこの教室を、大宮経済新聞で取材してきました!

大宮経済新聞の記事はこちら

大宮の料理教室「アトリエつむぐ」が1周年 発酵調味料を使った各国料理など
https://omiya.keizai.biz/headline/1693/

本編の記事中ではご紹介しきれなかったこぼれ話を、編集後記としてご紹介します。

40代での覚悟

当日、取材にご協力くださった主宰の茂木真理子さん。おしゃれでありながら気取らない気さくさで、まるでもともと良く知る友人を迎え入れてくださるかのような雰囲気で迎え入れてくださいました。

ご自宅の一部を開放なさって運営している茂木さんのアトリエ。プライベートな場に足を踏み入れることにも少し緊張していましたが、むしろ素敵な空間と茂木さんのナチュラルさに、手作りのプリンまでいただきながらゆっくりくつろぎながらお話を伺うことができました。最近はレッスンが満席になることも多いようですが、その理由もこのお人柄と居心地の良さがあってのことでしょう。

そんな茂木さんは、HPや本編記事にもある通り、40代で大学で学び直して食の道に進むことを選択しました。

「自分が病気になって、手術をして。せめてこの手で何かできることはないのか?と『食事で気を付けることは?』とお医者様に尋ねても『何を食べても大丈夫です』とサラリと答えられるばかり。もちろんそれは本当なのでしょうけれど……このやり取りで、自分が食に対してあまりに無知であること、そして『自分の健康を守れるのは自分しかいない』という当たり前でありながらとても重要なことに気づかされたんです」。

そこからの茂木さんは、気づきを形にすべく、会社員として働きながら大学入学に向けて準備を始めます。当時大学生だった息子さんにお願いして小論文を教えてもらったこともあったのだとか。

「若いころから子どもが大きくなるまで、世界のあちこちにたくさんの一人旅もしてきました。『いつか海外留学もできたらいいなぁ』なんて夢見ながら、資金もコツコツ貯めていたのですが、『食を学びたい』という目標に出合ったとき『このお金を使うのは今だ!』って」。

お話の端々に、フットワークの軽さがにじみ出る――そんな彼女が、腰を据えてじっくり学ぶというコントラストに、茂木さんの「覚悟」を見た気がします。

学びを通して触れた「食の尊さ」

努力の甲斐あって、まずは無事に短大への入学を叶えた茂木さん。たくさんの実験や実習に追われる日々が訪れます。なかでも印象的だったのが、某がんセンターでの実習だったのだそう。

「本当にたくさんのことを吸収できる時間でしたが……大きく心を揺さぶられたのは患者さんからのお手紙でした。『ありがとう』と書かれた文字が、震えていたんです」。

それをお聞きして、さまざまな想像が私の頭を駆け巡りました。

もしかしたら体力がない中、「今日も食べられた」という喜びを味わっているのかもしれない。あるいはご自身が楽ではない状態の中、力を振り絞って自分のことよりも周りへの感謝を一生懸命伝えようとしているのかもしれない。もしかしたら、最後のお食事になるのかもしれない――。

ご自身の病気の経験と重ね合わせる瞬間も多々あったという茂木さんは「食べるって、なんて尊いことなんだろう。私はもっとがんばりたいし、がんばらなくちゃ!――そんな気持ちが湧いてきました。もっとしっかり食を学ぼう。多くの方の力になれるだけの知識を身に着けようと決めました」。

「若さ」という瑞々しいエネルギーに任せるのとはまた違った40代。様々な人生経験を詰んだタイミングだからこそ、足元深くからしっかり耕すことができた食への確かな思いを手に4年制大学への編入を決めた茂木さんは、結果、その目標も叶えます。

「人生で一番勉強したかも!」と笑いながらお話してくださった編入時や学生生活の数々のエピソードは、笑いあり、涙あり、ここではとても書ききれないほど!続きはぜひ、茂木さんから聞いてみてくださいね。

おしまいに

「『料理教室』ってうたっているけど、実はこの響きにはしっくり来ていなくて。教える、教わるという関係性ではなく、普段とは違う形で、ちょっと違った食に触れてもらうことが『楽しい!』という気持ちを呼び覚ますことにつながったらうれしいと思っています」と茂木さん。

その思いを体現すべく、マルシェ出店や教室外でのワークショップなど、次々活動の場を広げる予定だといいます。コワーキングスペース7F(ナナエフ)のすぐ近くの場所でも、そんな楽しい試みが開催される予定だとか……!ぜひSNSをフォローしてお見逃しなく!

茂木さん、この度は取材のご協力、ありがとうございました!

atelier TSUMUGU

埼玉県大宮区三橋(詳しい住所はレッスン参加者にのみ公表)
HP
Instagram