コワーキングスペース7Fスタッフ フリーランスのイラストレーター 原裕子さん(葛貫裕子さん)
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コワーキングスペース7Fスタッフ フリーランスのイラストレーター インタビュー
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原裕子さん(葛貫裕子さん)
1987年11月1日生まれ。地方の工業高校卒業後、建築設計事務所に1年10ヶ月勤務。その後、テクニカルイラストレーターとして3年半勤務。リーマンショック、震災を経て、雨樋(雨とい)積算の派遣社員として1年4ヶ月勤務。思うところあり派遣を辞め、職業訓練に4ヶ月通う。職業訓練校終了後、一念発起し、フリーのイラストレーターとして開業。現在、自宅でイラストの受注、作成をしています。(自己紹介 | @:nukkey)
7Fスタッフは2013年12月から2014年9月まで。7Fでは主にイラスト・デザイン・にぎやかしを担当していました。旧姓が葛貫(くずぬき)でしたので「ぬっきぃ」と呼ばれていました。
(この記事は2015年8月時点のインタビューです。)
埼玉県さいたま市の大宮駅東口徒歩1分にあるコワーキングスペース7Fの元スタッフで、フリーランスのイラストレーターの原裕子さん(葛貫裕子さん)へのインタビューです。
■ どういうキッカケでコワーキングスペース7Fで働き始めたの?
雨樋(雨とい)積算の会社に1年4ヶ月、派遣社員として勤務した後、仕事を辞めて、埼玉県の職業訓練校に4ヶ月通っていました。職業訓練校ではデザインやWeb制作などのIT関係の勉強をしました。
職業訓練校での最後の1ヶ月間は企業実習という形で、実際に関連する企業で実務を体験するという制度になっていました。
その時に、通っていた職業訓練校を運営する会社の代表者の柴田さんと、7Fオーナーの星野さんとが知り合いで、コワーキングスペース7Fの運営会社である株式会社コミュニティコムが企業実習の受け入れ会社のうちの1つとなっていて、2013年10月下旬から11月下旬までの1ヶ月限定でお世話になることとなりました。
7Fオーナーの星野さんも、もともと東京でIT事業で起業していて生まれ育った埼玉県さいたま市に戻ってきてコワーキングスペース7Fを作ったばかりの頃でした。
星野さんには職業訓練校の生徒を企業実習で受け入れた経験が無かったので、職業訓練生を1名受け入れることは決まっていたものの、職業訓練生に何をさせるかは会って話してから決めようと思っていたみたいで具体的な企業実習の業務は考えていなかったようです(笑)。
「この1ヶ月間で何を経験したいの?」と初めに星野さんに聞かれたので、「職業訓練校を出たら、IT業界に就職したいので、大手のIT企業に連れて行ってください!」と答えました。
■ コワーキングスペース7Fでの企業実習はどうだった?
「職業訓練校を出たら、IT業界に就職したいので、大手のIT企業に連れて行ってください!」と答えたら、企業実習の1ヶ月、正確には平日22日間の企業実習期間に、星野さんの仕事に同行して、六本木ヒルズのGoogle東京オフィス、Microsoft品川本社、ジャストシステムの新宿の東京本社、ベンチャー企業として渋谷に移転してきたランサーズのオフィスなどに、連れて行ってもらうことができました。
Google東京オフィスでの打ち合わせに同席しました。
打ち合わせが終わった後、六本木ヒルズのGoogle東京オフィスを見学させていただきました。オフィス内は写真撮影がNGでしたので写真はありませんが、共有部分の写真です。銭湯のような雰囲気やビリヤード台があったり、Googleストリートビューの大きな機械などがありました。Googleの社員の人と話すこともできました。
帰ろうとしたら偶然にもスタートアップイベントがGoogle東京オフィス内であったので、飛び入りで参加しました。起業家やベンチャー企業の人達と交流しました。
Microsoft品川本社での打ち合わせにも同席しました。
打ち合わせの後、Microsoft(日本マイクロソフト株式会社)のオフィスの共有エリアも見学させていただきました。
ジャストシステムの新宿の東京本社での打ち合わせにも同席しました。ジャストシステムは、ホームページビルダーやATOKなどを作っているソフトウェア会社です。
クラウドソーシングサービスのWebサービスを作っているランサーズのオフィスでの打ち合わせにも同席しました。その後、クラウドソーシングも有名になってきましたが、当時は鎌倉から渋谷にオフィスを移してきたばかりだったようです。
IT企業だけでなく、モノづくりのベンチャー企業の原宿のHappyPrintersにも同行しました。
星野さんの知り合いのコワーキングスペースの運営者とも会って話したり、イベントに参加したりもしました。
企業実習の1ヶ月は、外に出て星野さんに同行する以外の時間は、コワーキングスペース7F内のスタッフ業務をしました。
星野さんがもともと東京でIT事業で起業していたこともあって、コワーキングスペース7Fにはベンチャー企業や大手企業の人が多く来ます。Rettyという実名型グルメサービスを展開している会社のiOSアプリ制作者の櫻井さんが、Appleが開発者向けに毎年催しているイベント「WWDC」に参加するためアメリカに行ったそうで、お土産のAppleボールペンをいただきました。Rettyというサービスが立ち上がる前から櫻井さんと星野さんはiOSアプリの勉強会を通じて知り合った仲の良い友達、その勉強会にRetty創業前の武田さんという創業者が来ていたなどの繋がりがあるとのことです。
7Fスタッフのチホさんと。チホさんはフリーランスの先輩で、ホテルと結婚式場で働いた後、フリーランスのウェデイングプランナーとして働かれています。(埼玉県さいたま市のフリーランスウェディングプランナー 松本智保子のオフィシャルサイト -Sorairo Wedding –)
コワーキングスペース7Fでは、私がスタッフとして入っていた当時は、今以上にイベントが盛んで大規模なものが多かったので、そのイベントサポートをしつつ、自分も交流を増やしました。
企業実習の期間中に、その様子をマンガにしました。
その後、政治山でのマンガ掲載などのお仕事としても繋がっていきます。
派遣社員を辞めて職業訓練校に通い始めた当初は、職業訓練が終わったらIT企業への転職を考えていましたが、1ヶ月の職業訓練校の企業実習での色々な人達との出会いの中で、自分も独立して出来そうだという風に思いまして、転職ではなくて、フリーランスのイラストレーターになることに決めました。
フリーランスになったばかりなので、そのままコワーキングスペース7Fのスタッフを週1日で続けながら、フリーランスとしての仕事を始めました。
当初から、フリーランスとして独立した生活ができるようになったら、7Fスタッフは卒業する計画でしたので、7Fオーナーの星野さんには最初からそのことを伝えつつ、正式な7Fスタッフとして戻ってきました。
■ フリーランスのイラストレーターをしつつ、コワーキングスペース7Fの正式なスタッフに。
職業訓練校を出た後、当初考えていたIT企業への就職を辞めて、フリーランスのイラストレーターになりました。
コワーキングスペース7Fでは、フリーランスのイラストレーターをやりながら、2013年12月から2014年9月までの約10ヶ月間、7Fスタッフをしました。
当時のコワーキングスペース7Fのスタッフのシフトは曜日担当制でどうしても入れない日は他のスタッフに変わってもらう制度だったので(現在は前月までにシフト希望日時を提出してシフトを組むシフト制に変わったようです)、基本的に毎週木曜日の夜に受付にいました。
コワーキングスペース7Fでの業務は、受付にいて、Illustratorでポスターを作ったり、イラストカットを作ったり、Facebookページやブログを更新したり、利用者さんと話したり、その時間にいる他の7Fスタッフの話をしたり、しました。
私のいた頃のコワーキングスペース7Fは、イベントや交流会が多かったので、そのサポートもしました。
交流が多くある中で、仕事が来るようになり、前職などからの繋がりが無い中で開業して、フリーランスになりたての当時でも月に12~13万円くらいのフリーランスとしての収入になっていました。
コワーキングスペース7Fでのスタッフ業務の時の様子です。
最近話題にもなっている「埼玉ポーズ」。
「埼玉ポーズ」は、今くらいの認知が出る前から、もともとはコワーキングスペース7Fでミーティングや新聞取材をしていたことを知ってました?
新しい活動やトレンドを知れるのもコワーキングスペースでスタッフになることのメリットの一つです。
埼玉新聞に埼玉県PR映像「そうだ埼玉」が一面に大きく掲載!
動画撮影にも協力しています!
【動画】今流行りのコワーキングスペースは大宮にもあった!【office 7F / そうだ埼玉撮影】
渋谷のセルリアンタワーにあるGMO Yoursで開催された「Megane Fes – WP-D Fes #1 Megane Fes in GMO」というこれからのWeb制作について考えるイベント。7Fとは関係の無いイベントにも積極的に参加するようになりました。
この頃になると、色々なイベントや勉強会に参加しても、「7Fのぬっきぃ」「星野さんの所のぬっきぃ」と呼ばれることに、交流や仕事がスムーズになるというメリットもありましたが、いずれ7Fスタッフは卒業するつもりでしたから危機感がありました。今は「イラストレーターのぬっきぃ」と呼んでもらえるようになったので良かったです。
■ 今は何をしているの?
フリーランスとして十分に生活できるようになったので、2014年9月でコワーキングスペース7Fのスタッフを卒業して、完全にフリーになりました。
コワーキングスペース7Fを卒業する時に、送別会を開いてくれました。
企業実習で辞める時に続いて2回目の送別会です(笑)。
コワーキングスペース7Fを卒業してからも仕事が絶えることはありません。
2014年12月には結婚をして、旦那さんの仕事の都合で埼玉県から群馬県に引っ越しました。
旦那さんはフリーランスを続けることに賛成なので助かっています。
今は新婚ということもあるし群馬県に引っ越したこともあって、新規の案件はあんまり受け入れていないので、コワーキングスペースなどを通じて知り合った縁で、定期的な仕事は来ているので、納期1・2週間の案件を、月に0~3件くらい、自宅を主な仕事場所としてこなしている、という生活をしています。
■ コワーキングスペースでスタッフをしながら、フリーランスとして働いて良かったことは?
まず始めに重要なこととして、「コワーキングスペースに来てもフリーランスとしての仕事があるとは限らない」ということです。自分からアクションを起こすことが大切だと思います。
ただ、自分のモチベーションが高い場合には、フリーランスになりたての頃にコワーキングスペースに出入りすることは刺激になるし、仕事にも繋がると思います。スタッフになると利用者となる以上に内側も見えますし、交流も多く生まれて情報も集まりやすくなります。
実際に、7Fスタッフになったことで顔が広くなりましたし、コワーキングスペース業界では注目の高い7FのFacebookページやブログ記事、もともとIT業界で起業していた7Fオーナーの星野さんのFacebookのタイムラインなどに私のことがアップされたことから、外部のイベントや勉強会に参加しても初対面の人でも私のことを認識してくれていて、仕事にしてもコミュニティの輪の中に入るにしてもスムーズでした。
なお、色々なイベントや勉強会には、仕事をもらおうというスタンスではなくて、声掛けをもらってタイミングと興味が合ったら参加して、そこから自然に仕事に繋がるということが多かったです。
コワーキングスペースのスタッフを知り合いづて以外で正式に募集する所はまだ少ないですし、常に募集が出ているわけでもないので、タイミングと縁が大切だと思います。
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