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手作りのガチャガチャで本との出会いを広げる、図書館の小学生イベント

こんにちは。大宮経済新聞ライターのMIEです。
さいたま市には現在25もの図書館があり、赤ちゃんを対象にしたお話会や、幼児や小学生を対象にした絵本の読み聞かせなどたくさんのイベントが開催されています。
今回、私は、読書の楽しみを知ってもらうために企画された小学生向けのイベントを取材してきました。
 

「おすすめ本カプセルくじ」の記事はこちらをどうぞ
大宮図書館で「おすすめ本カプセルくじ」ガチャガチャで新たな本との出会い –大宮経済新聞

 

新しい本と出会える「おすすめ本カプセルくじ」

 

 
今回の取材先は、昭和48年からこの場所にあるという、大宮図書館。武蔵一の宮氷川神社の参道沿いにあります。こども室は図書館の正面を入り、階段を上った2階。蔵書数は児童書約62,000冊、紙芝居などを含めるとなんと70,000冊にもなるそうです。
 
こども室には、子供向けの机と椅子がいくつもあり、小さなお子さんも床に座って本を読めるスペースも用意されています。今回、小学生に読書のきっかけづくりや本の楽しみを知ってもらうという意図で企画された「おすすめ本カプセルくじ」が入ったガチャガチャは、カウンターの上に置かれていました。
 

 

 
ガチャガチャは、図書館職員やサポータ―の方による手作りで、なんと回すつまみはペットボトル!上部には、1月のモチーフが折り紙で作られています。ガチャガチャの作り方も、工作の本によるもので、その本も紹介されていました。
 

子どもから子どもへ、おすすめしたい本がカプセルに

 
図書館職員による、おすすめ本の紹介コーナーは、図書館によくあります。でもこの「おすすめ本カプセルくじ」は、子どもたちが読んで面白かった本や、心に残った本などを、紹介カードに書いて、他の子供におすすめするというもの。大人が子どもに読んでもらいたい本ではなく、子どもから子どもへのリアルなおすすめ、というのがいいですね。
 

 
紹介カードは、漫画や図鑑以外の本の題名を書くことができます。紹介カードを書いた子どもは、ガチャガチャを回すことができ、出てきたカプセルの中には、ほかの子どもがおすすめした本のタイトルのほか、スタッフが手作りしたものなど、かわいいおまけが入っています。
 

 
図書館職員は、紹介カードに書かれた本を集め、低学年・中学年・高学年向けに本を分類し、どの学年の子どもが、どのカプセルをあけてもいいように、あらかじめカプセルの中に対象学年別に3冊の本のタイトルを入れます。そして、くじを引いた子どもに本を手渡し、どういう本なのか簡単に説明して、好きな本を選んでもらいます。中にはカプセルをあけて「開けたらおまけが入っていた~」と喜んでいる子どももいて、おすすめの本にプラスしてちょっとしたおまけ、というのが子ども心をつかんでいるなあと思いました。

 

図書館職員に聞いた、小学生に人気の本!

 
図書館職員によると、紹介カードに書かれている本のタイトルは、低学年は「かいけつゾロリ」シリーズ、中学年は「~名探偵」シリーズ、女子児童には「ルルとララ」シリーズ、そして男子児童には「ハリー・ポッター」シリーズが多いそう。やはり探偵モノや冒険モノはいつでも人気なのですね!
 

 
取材の日は、3学期が始まって最初の日曜日でしたが、1人がガチャガチャの前に並ぶと、続いて何人もが列になり、次々と本を手にしていました。
 

図書館ではいろいろなイベントを企画!

 
大宮図書館では、「おすすめ本カプセルくじ」の企画は昨夏に続き2回目ですが、こうした子ども向けのイベントは、形を変えてずっと開催しています。昨年は、ボランティア団体の協力を得て、英語以外の言語で本を読む「多言語お話会」を開催。同時に行った広東語・タイ語・クメール語で、図書館内の案内札を作るワークショップも大いに盛り上がったそうです。ご興味のある方は、館内の掲示や、市報で今後のイベントを確認できます。
 

 
実は私も子どもの頃母に連れられてよく大宮図書館を訪れました。本を好きなだけ読めるこの子ども室は、当時の私にとって夢のような場所でした。

 

本との出会いが、子どもたちの毎日を豊かに、そして自分の世界を広げてくれる一つのきっかけになればいいなと、改めて感じた取材でした。