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第8回世界盆栽大会inさいたま スーパーアリーナ会場を取材しました

世界盆栽大会 涼風庵のつくばい

こんにちは、大宮経済新聞ライターの泉です。
さいたまスーパーアリーナ コミュニティアリーナで「第8回世界盆栽大会inさいたま 日本の盆栽水石至宝展」が開催されました。
 

その取材記事はこちら。
世界盆栽大会inさいたま スーパーアリーナ会場の日本庭園で茶席体験も

 
以下、記事の編集後記です。
 

さいたま新都心駅 東西自由通路 おもてなし展示

世界盆栽大会 さいたま新都心自由通路展示
世界中から盆栽愛好家がさいたま新都心を訪れる!ということで、表玄関となる自由通路にこんなおもてなし展示が。
葛飾北斎「神奈川沖浪裏」を表現しているそうで、大迫力です。
 

盆栽と写真のコラボレーション

会場内の展示です。
こちらは盆栽町・清香園の山田香織さんとさいたま市在住写真家の工藤裕之さんによるコラボレーション「Timeless Moment」のブース。
外観からモダンな建物とやわらかな緑が独自の空間を作り出しています。
世界盆栽大会 彩花盆栽と写真のコラボレーション
 
写真の中央、盆栽の枝先が向かう空間に、月が写っているのが分かるでしょうか?
世界盆栽大会 彩花盆栽と写真のコラボレーション
 

茶庭「涼風庵」がアリーナ内に出現

一般社団法人「日本造園組合連合会 埼玉県支部青年部」が作った茶庭「涼風庵」。アリーナ建物内だけれど、屋外の庭として作られています。混雑した場内で人の間を覗き込むように盆栽を鑑賞したあとで、この空間にたどり着くとホッとしました。木々の新緑の下で、ひととき心落ち着けてお茶をいただくことができます。
世界盆栽大会 茶庭 涼風庵
 
「石庭」で有名な京都・竜安寺型のつくばい。外国の方にもわかりやすい茶庭のアイコンでもあります。「吾唯足知(われ ただ たるを しる)」=ただ足りている心だけがあればよい、物質的な満足を求めない、という意味の文字が刻まれています。周囲の色鮮やかなコケも見事です。
世界盆栽大会 涼風庵のつくばい
 
準備段階から数えると100人以上が関わって作られたそうです。いったん別の場所で組み立てた後、搬入して、現地で組み立て直したとのこと。展示日も数時間ごとにコケに水やりをしたり、人が歩いて散らばった枯山水(水を用いずに砂利などで水面を表現する)をほうきで掃いたり、手間がかかっていました。
たった3日間でまた壊してしまうのがもったいない!と感じる完成度です。解体後、材料は再利用されるとのこと。
 
このほか、もちろん会場内には歴史・文化的に価値の高い盆栽水石の銘品がずらりと展示されており、圧倒されました。小学生の子ども盆栽も並んでおり、浸透ぶりが感じられました。
さいたまから世界へ発信できる文化「盆栽」の現在を感じることができるイベントでした。
 
第8回世界盆栽大会inさいたま
 
(追加)
第8回世界盆栽大会inさいたま 実行委員会事務局の公式発表の来場者数は、
・28(金) 12,466名
・29(土) 16,585名
・30(日) 16,462名
[3日間計]45,513名
※前売り券・招待券・当日券・大会登録者合計
とのことです。