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さいたま新都心で開催された「女性創業スタートアップセミナー」の取材をしました!

看板商品“恋文”の説明をする塚田さん。

こんにちは!大宮経済新聞ライターの卵の宮崎です。先日2017年6月28日に行われた日本政策金融公庫とNPO法人さいたま起業家協議会が主催した女性限定の創業支援セミナーに初の取材に行ってきました。

同セミナーは、さいたま新都心駅から徒歩8分ほどの「埼玉県男女共同参画推進センター(With You さいたま)」にて開催され、取材した「女性創業スタートアップセミナー」以外にも女性を対象としたイベントやセミナーが複数行われていました。

 

その記事はこちらとなります。
さいたま市中央区の「With youさいたま」で女性創業支援セミナー – 大宮経済新聞

 

女性の社会進出を支援する取り組みが多数紹介されています。

今回の創業支援セミナーは女性限定ということで、参加者の方はもちろん登壇される方も皆さん女性。合同会社つくりえ代表の塚田敬子さん、Magnetic Pole代表・作り手の北村久美子さんをパネリストとして、また中小企業診断士の近藤美恵子さんをコーディネーターとして迎え、対談形式のパネルディスカッションが行われました。

今回の女性創業セミナーのコーディネーターで中小企業診断士の近藤さん
今回の女性創業セミナーのコーディネーターで中小企業診断士の近藤さん

創業のきっかけや、大変だったこと、創業に対しての家族や周囲の人々の反応など、新しく事業を立ち上げようとする女性ならではの不安要素をざっくばらんにお話され、時には笑いも起こる和やかな雰囲気な会場。

中でも印象的だったのは、パネラーのお二方とも“好き”なことに対してとても純粋でいらっしゃることでした。
カナダ留学を経験したことで日本のものづくりの繊細さや奥深さに気づかされ、その魅力発信のために商品開発まで手がけるつくりえの塚田さん。

看板商品“恋文”の説明をする塚田さん。
看板商品“恋文”の説明をする塚田さん。

店舗が火災被害にあい、「今後どうしていこう」という思いでいっぱいだったとき、お客様などから届いたという激励の想いがこもった”お手紙”。手書きの温かさに励まされたからこそ生まれたという“恋文”という商品には、たくさんの想いがこもっているそう。

合同会社つくりえ看板商品の“恋文”。1300年もの歴史がある埼玉県小川町で作られる小川和紙を使用している。

一度目にした秩父太織に一目惚れし、約10年の修業の末に独立。独自のブランドまで立ち上げたMagnetic Poleの北村さん。
「これは何年でつくれるようになりますか?」の一言から始まったという織物職人への道。修業の後立ち上げたMagnetic Poleは埼玉県の秩父地方では42年ぶりとなる織物新規産業なのだとか。秩父太織の伝統技術を継承しつつ、様々なイベントや個展に出典、またSNSの活用も含め幅広い世代へ伝統工芸の魅力を届けています。

創業のきっかけについてお話する北村さん
創業のきっかけについてお話する北村さん

ゼロから始める以上、商品の売り込みのための人脈づくりや資金繰りなどの不安は非常に大きかったと話すお二人ですが、近年女性に対する創業スタートアップ融資が増加傾向にあるそうです。創業前・創業1年未満の企業を対象に融資を行っている日本政策金融公庫の昨年の融資状況は、全体の28,942件のうち22%が女性、10%が35歳以下の若者を対象に行われたそう(日本政策金融公庫東関東地区統括の飯島さんのお話より)。

今回のセミナーに参加された方々を含め、女性や若者の創業マインドが増加している昨今、今までのあり方に固執しない、働き方も広がりを見せて行くのかもしれません。