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青森県南部町の「青森なんぶの達者村」さんから農業体験ホームステイやグリーンツーリズムのお話を伺いました!

こんにちは。7Fスタッフのひろのです。
 
2018年6月1日~3日の3日間、弊社代表の星野邦敏が「コワーキングスペース7F」運営者として青森県三戸町(青森県では「三八地域」と言われている辺り)に招待された機会に、研修としてスタッフ6人で同行させていただきました。同地域の三戸町は、移住や定住に力を入れている地域のひとつで、「お試しサテライトオフィス」や「お試し暮らし住宅」などの事業も行っています。
 
この記事では青森県三戸町の方にアテンドいただきまして、1日目に行った青森県南部町の「NPO法人青森なんぶの達者村」の沖田さんから伺ったお話についてご紹介させていただきます。

 

青森なんぶの達者村とは?

青森なんぶの達者村が主に行っているのは、「農業体験ホームステイ」。
青森県南部町をはじめとした三八地区の農家さんの家に泊まって、農作業などの実際の暮らしを体験することができる企画です。
 
青森県南部町は県内で最大のサクランボの産地でその他にも、リンゴや桃、梨、ブドウなどの生産が盛んです。農業体験ホームステイでは、それらの農作物を育てる過程を体験を通して知ることができます。
 
体験に来るのは、一般の観光客はもちろん、外国人観光客で、最近は関東圏の中学校・高校の修学旅行先としても人気が高く、年間でおよそ2500人の方が訪れています。
 
修学旅行といえば「京都」「沖縄」のような地域が挙げられますが、近年は体験型教育修学旅行が人気の傾向があり、青森なんぶの達者村を利用する学校も多いそうです。

 

このような活動は「グリーンツーリズム」と呼ばれ、農林水産省でも農村振興の方法として紹介されています。

グリーン・ツーリズムとは、緑豊かな農山漁村でゆっくりと滞在し、訪れた地域の人々との交流を通じて、その自然、文化、生活、人々の魅力に触れ、農山漁村でさまざまな体験などを楽しむ余暇活動のことです。
 
近年、旅行者のニーズはその土地ならではの体験や地域の人々とのふれあいを楽しむ旅へと変わりつつあり、豊かな自然、四季のうつろい、その土地ならではの食事や伝統文化など、たくさんの魅力をもつ農山漁村への関心が高まっています。

http://www.maff.go.jp/j/nousin/kouryu/kyose_tairyu/gt.html

農業体験ホームステイやグリーンツーリズムに関するパンフレット

 

深刻な人手不足

このように、多くの人から注目されている「青森なんぶ達者村」の農業体験ホームステイ。
しかし、農業人口の減少は農業体験ホームステイの活動にも影響を及ぼしているそうです。
 
青森なんぶの達者村が現在一度に受け入れることができる人数は約250人。
農業体験ホームステイを希望する学校があっても、少子化による学校の統合で1校の生徒数が増え、やむを得ず受け入れができないこともあったそうです。
 
受け入れ側の数を増やそうにも、農家さんの高齢化や農業人口そのものの減少により、なかなか増やすことができません。
今後はエリアを広げるなど、青森なんぶの達者村の活動に理解を示してくれる農家さんを増やしていきたいとのことでした。

 

最後に

実際にグリーンツーリズムの活動をされている方からお話を聞くことにより、普及の方法や問題点など具体的なところまで知ることができました。私も高校生の時に林業体験をしたことがあったため、運営側の仕組みを学べたのは大きな経験となりました。

青森なんぶの達者村の、沖田さん、皆さん、ありがとうございました!

 

特定非営利活動法人 青森なんぶの達者村 ホームページ
http://tassyamura.com/