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大宮のパン店「ANKH」の10周年を取材しました。週2日だけ営業のパン店とは……

こんにちは。
大宮駅東口でコワーキングスペース7F(ナナエフ)を運営する株式会社コミュニティコムによる地域メディア媒体「大宮経済新聞・浦和経済新聞」のライター・矢島です。

   

知る人ぞ知る小さなパン店「ANKH(アンク)」が11月17日に10周年を迎えました。

  

先日の「大宮経済新聞」の記事中ではご紹介しきれなかったお話やお店の様子を、「編集後記」としてお届けします。

大宮経済新聞の記事はこちらです。
大宮のパン店10周年 「毎日安心して食べられるご飯のようなパン」目指す
https://omiya.keizai.biz/headline/1576/

    

予約開始からたちまち完売になる人気店

   

営業日に明かりが灯る看板

  

大宮駅とさいたま新都心駅の間。
大通り沿いに立ち並ぶ家々の一角にあるのが、ANKHです。

営業日は週2回。営業前々日の20時にパンのラインナップがブログ上で発表となり、ネット予約が開始されます。お店のひっそりとした佇まいとは裏腹に、予約開始からわずか10分ほどで、予約受付終了の商品もちらほら。

   

店主の安藤さんは「作っている量も少ないので……」と謙遜しますが、とんでもない!実は私も含め、周りにはANKHファンの人々が多いのですが、知人は「あそこの食パンを食べてしまうと、他のものでは物足りないのよね」とも。それほどに、リピーターが多い人気店なのです。

   

     

例えば、こんなパンが並びます

   

       ある日のパンのラインナップ

きっとみなさん気になるのが、「実際にどんなパンが並ぶのか」ということですよね。そこで、取材のときに伺った営業日のラインナップをご紹介します!

   

毎回2~3種類準備されることが多い食パンは、メニュー発表直後に限定数に達して受付終了になることも多い人気者。他にも、総菜パンやティータイムにうれしい焼き菓子などがずらりと。

   

コロンと小さく優しい味わいのプチパンは子供にも大人気で、食事にはもちろん、おやつにもおすすめですよ。

   

   

「自分が満足できる素材でつくりたい」

    

店内に貼られた、ANKHの思いが詰まった文章

。今回の取材で、安藤さんの口から飛び出した印象的だったひとことがありますそれは、「自分が買うものと自分が売るものの間に生まれる差を埋めたい」というもの。

   

一体どういうことでしょう?

   

「たとえば、自宅用に調味料を買う時、ちょっと高くてもおいしくて安心できるものを選ぶことがありますよね。けれど、お店で作るパンの素材を選ぶときは、どうしても『コスト』という観点がより優先順位高く頭をよぎりがちなことも。店を続けるためにはもちろん忘れてはいけない視点ですが、そこでワンランク妥協して自宅用には買わないような素材を選ぶのか?とモヤモヤしてしまったんです」と安藤さん。

   

  

優しい雰囲気のカウンターはANKHの思いが詰まった場所

  
そして口になさったのが、先ほどの「差を埋めたい」というひとこと。

   

「『店用だからこれでいい、仕方ない』ではなく、『家族にもこれを使いたいよね』と思える素材を選ぶ。価格としては多少高いものでも、心から安心・納得できるものにしたい。コストがかかってしまった分は、正直に価格に反映するようにしています」。

   

「一個人」と「プロ」としての価値観をあえてフラットにし、お客さまにも真摯に説明しながら「売り手」と「買い手」の目線も揃える。記事中でもご紹介しましたが、安藤さんが目指すのは、「体に優しい素材を使った、ご飯のようなパン」。

   

毎日私たちが安心に身をゆだねてごく自然に口に運ぶ炊き立てのご飯のように、安藤さんはこうして、毎日口にできる体に優しいパンを生み出しているというわけです。

  

個のカウンター越しにたくさんのお客さまとの会話が生まれる

  

「職人の技を見せるベーカリー、おしゃれなブーランジェリーも素敵ですが、私は初めてパンを焼いたときに感動した、その時の『手作り感』をあえて大切にしたい。こういう感じのパン屋があってもいいんじゃないかな?って思っています」。そんな姿勢を大切に、小さな工房に立ち続けて11年目を迎えるANKHは、とてもあたたかいお店です。

   

ぜひブログで営業日をご確認の上、一度足を運んでみてくださいね。

   

ANKH
さいたま市大宮区吉敷町1-112-4 1F
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コワーキングスペース7Fからも徒歩で行けるパン店。週2日の営業日めがけて買いに行くのも楽しいですね。