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「ありがとう市民会館おおみや」イベント実行委員会を取材しました!

こんにちは。
大宮駅東口でコワーキングスペース7F(ナナエフ)を運営する株式会社コミュニティコムによる地域メディア媒体「大宮経済新聞・浦和経済新聞」のライター・矢島です。

  

コワーキングスペース7F(ナナエフ)のほど近く、旧大宮中央デパートの跡地にて工事中の「大宮門街」の完成が間近になってきましたね。来年の4月、「大宮門街」の中には市民ホールの一つである「市民会館おおみや」が移転し、「RaiBoC Hall(レイボックホール)」として新たな歴史をスタートします。その一方で、長きにわたって愛されてきた、氷川参道沿いの「市民会館おおみや」は52年の歴史に幕を下ろすことに……。

   

先日、「大宮経済新聞」では、3月にやってくる現会館のエンディングを盛大に自らの手で盛り上げようと立ち上がった「ありがとう市民会館おおみや実行委員会」を取材しました。

大宮経済新聞の記事はこちらです。
「市民会館おおみや」閉館に向けお別れ会 クラウドファンディングも
https://omiya.keizai.biz/headline/1568/

   

当日は和気あいあいとした雰囲気の中で、思い出話や様々なエピソードをお聞きしました。記事中ではご紹介しきれなかったこぼれ話を、「編集後記」としてご紹介します。

    

      

「憧れ」と「思い出」の詰まった「市民会館おおみや」

   

ありがとう市民会館おおみや実行委員会

       

今回お話を伺った実行委員会のみなさんは、自治体や役所からの申し出を受けた立場ではなく、完全なる「有志」。

   
正直なところ、取材前は「たくさんの時間とパワーを費やして、イベントの実現を目指すモチベーションは一体どこからくるのだろう?」と純粋な疑問を抱いていました。

    

そして当日、いざお話を伺ってみると――驚かされたのは、会館への尽きない思い出話!

    

実行委員長の久世さんは「当時の市民にとっては、待望の開館でした」と、その当時を振り返ります。

  

久世さん曰く、多くの人々にとっておなじみの5人組のコントグループが「全員集合」するあの番組の公開収録は、なんと35回も行われたのだとか!入りたくても入れなかった憧れのホール。そんな時代があったのだそう。

  

さらに、「定期演奏会といえばここ」「初めての発表会の会場」「学校の観劇会で『オズの魔法使い』を見ました」などなど……様々な思い出が、次々に委員会メンバーの口から溢れてきます。

  

すぐそばにあって当然だった市民会館は、そこに行けば様々な気持ちがよみがえる「タイプカプセル」のような場所とも言えるのかも。そして、そんな思い出を会館に詰め込んだ皆さんだからこそ真心を込めてイベントに向き合えている、その様子がひしひしと伝わってきました。

  

      

イベントの隅々に一人一人の思い出を詰め込んで

  

  

多彩なイベントコンテンツ

    

さて、記事中でもご紹介した通り、現在準備を進めるイベントは、3月18日~21日の4日間。プロ芸人によるステージ、子供たちによるイベント、演劇、演奏、マルシェなど、かなり幅広く欲張りな内容になっています。

  

どうしてこのような形になったのでしょう?
「ある人は『子供のころステージに立った』ことが思い出であり、またある人は『落語を見たことがある』と答える。この会館に詰まっている思い出は、本当に幅が広い。だからこそ、一人一人がかつての記憶に重ね合わせることができるコンテンツを用意したいと思いました」。

   

だからこそ、現在支援を募集しているクラウドファンディングも3つのプロジェクトに分けたといいます。

  
「クラウドファンディング=単なる資金集め、と思われがちですよね。でも、今回は市民一人一人の参加感を盛り上げたり、『応援したい』という気持ちを『自分なりの形で表現』する手段として使ってほしいという思いがあります。だからこそ、なんとなく『イベント全体を応援してください』という形だと漠然としすぎている気がしたんです。『あなたはどれに共感しますか?』というメッセージを込めて、あえて3プロジェクトに分けてチャレンジしました」。

   

まさに、委員会だけではなく、一般の支援者、そしてゆかりのあるすべての人によって。「市民の、市民による、市民と会館のためのイベント」が徐々に形になろうとしています。

  

  

笑顔で手を振る「お葬式」を

  

イベントは4日間

      

総合プロデューサーのあらい太朗さんは、今回のイベントを「かつての賑わいの中で開催される、市民会館おおみやの『お葬式』」にすることをイメージしているといいます。

   

委員長の久世さんは「行政に頼まれたのではない、市民の私たちが作るからこそ、堅苦しい式典のようにする必要もない。長年ここにあって思い出を共にしてくれた会館に、感謝の思いを伝えたい」とも。

   

たくさんの子供たちが演奏してきたステージだからこそ、最後の演奏も子供たちに。コロナ禍で最後の最後で利用者も減ってしまったまま静かに幕を下ろすのではなく、賑わいの中で、みんなで笑ってステージから手を振る――きっとやってくる4か月後の光景をイメージしながら、実行委員のみなさんは、残り4カ月を走り続けます。

   
今回の記事と編集後記が、委員会の取り組みや姿勢を知っていただくきっかけになりますように。

ありがとう市民会館おおみや
HP

▼クラウドファンディングはこちらから
vol.1「子どもたちにラストステージを!」(~12/9)
vol.2「あらい太朗書き下ろし舞台プロジェクト」(~12/16)
vol.3「お別れイベント開催プロジェクト!」(~12/23)


市民会館おおみやは、コワーキングスペース7F(ナナエフ)と同じ大宮駅東口にありながら、大きな木に囲まれ素敵な場所です。閉館前にぜひ足を運んでみてください。